盛駅発8:05から270分=4時間30分、12:35に163.0kmを走って久慈駅に到着しました。久慈駅はJR東日本八戸線の終点でもあります。言い換えれば、八戸線、リアス線、稜線とも上り列車が発車します。

JR八戸線は島式ホーム1面2線、E131気動車が停まっています。JRホーム東側、単式ホームが三陸鉄道専用になっています。

リアス線ホームは、跨線橋で西の駅舎と繋がっています。

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車止め=終端部があります。八戸線に直通する列車はJRホームに入ることになります。

駅名標。愛称は「琥珀いろ」。三陸鉄道の駅舎正面にも琥珀王国とありました。久慈市は世界有数、国内最大の琥珀採掘産地なのです。1984年(昭和59年)国鉄久慈線が三陸鉄道北リアス線に転換されて三陸鉄道久慈駅が開業しました。

2009年9月に来た時の駅名標です。意匠がかなり違っていますが、背後の建物が同じです。(笑)

※2009年9月撮影

リアス線に乗って来た子供たちが記念撮影しています。良いですね〜。

構内には三陸鉄道の車庫があります。

こちらは、JR八戸線ホームから撮った三陸鉄道構内車庫。盛から久慈まで運んでくれた三陸鉄道36-700形714も休憩中でした。

駅舎に渡る跨線橋には、壁面にリアス線の宮古駅〜釜石駅が貼り出されています。正面には36-100形の懐かしい顔があります。

三陸鉄道の駅舎正面。名物は「うに弁当」。三陸リアス亭(駅そば)もあります。

駅前にはNHK朝ドラ『あまちゃん』にも登場した駅前デパートビルがあります。1965年(昭和40年)に建設されたビルは、モータリゼーション以前の設計なので駐車場がありません。老朽化も進み、現在はテナントも入っていない様子でした。

震災前の久慈駅の写真です。三陸鉄道36-100形109号。

※2009年9月撮影

オマケ、2009年9月。キハ40系の王国だった時代のJR八戸線ホーム。

※2009年9月撮影

流石に第三セクター最長の163.0kmリアス線、コラムも40回にも達してしまいました。4時間半の乗車もなかなか充実、というかいささか草臥れました。三陸鉄道リアス線の旅、お楽しみいただけましたか?

同時に、東日本大震災の爪痕を多く眼にしてとても辛い鉄道旅でした。三陸の被災地復興が一日も早く成就しますよう心からお祈り申し上げます。

付記:既にお伝えした様に、三陸鉄道リアス線は2019年11月28日(木)から不通になっていた宮古駅〜津軽石駅間が復旧、運行が再開されました。しかし、コラムを書いている2019年12月現在、田老駅〜久慈駅、釜石駅〜津軽石駅間が不通になっています。代行バスが運行されています。1日も早い復旧をお祈りいたします。

(写真・記事/住田至朗)