西武鉄道2019年度鉄道事業設備投資計画、過去最高額となる総額316億円

2019.05.15

西武鉄道は5月14日、鉄道事業設備投資計画を発表した。投資額は昨年比+28%となる総額316億円で、これは過去10年間の最高額になる。

鉄道車両の増備や置き換えについては以下の記事をご参考のこと。本稿ではそれ以外の安全対策等を取り扱う。

西武鉄道、001系Laview5本と40000系2本を増備_10000系定期運用離脱

安全対策

ホームドア、内方線付き点状ブロック、ホーム隙間転落検知システムの整備を進めていく。耐震補強、法面補強工事や連続立体交差事業も引き続き推進していく。

ホームドアについては2020年度を目途に1日あたりの乗降人員10万人以上の駅について整備を推進する。現在は池袋2~6番ホームの整備が完了しているが、2020年度には練馬、西武新宿、高田馬場、所沢、国分寺を整備予定。2021年度以降に石神井公園、中村橋、富士見台、練馬高野台、新桜台の整備が検討されている。

内方線付き点状ブロックも2018年度に引き続き整備を推進する。今年度中に稲荷山公園、元加治、西武秩父駅などの5駅で設置が完了すると、駅舎改良工事中の多磨駅を除けば1日あたりの乗降人員が3千人以上の全ての駅で設置が完了する。

ホーム隙間転落検知システムは、列車停止注意列車とホームの隙間に転落した乗客を発見するためのもの。実証実験は2018年7月より新井薬師前駅の1番ホームで行われていたが、今年度中に同駅で本稼働する。また、萩山駅3番ホームにも設置が予定されている。

駅施設やトンネル、高架橋などの鉄道構造物耐震補強も引き続き実施する。土砂崩壊を防止するための法面改良は吾野~西吾野駅間で実施予定だ。

連続立体交差事業

中井~野方駅間の連続立体交差事業(地下化)は、2014年から工事が続いているが、今年度は始終端取付部の土木工事や駅部の仮設工事を行う。

2015年から工事が始まった東村山駅付近連続立体交差事業(高架化)は、今年度は駅部の高架橋構築工事や始終端取付部の仮線路工事を行う。

その他井荻~西武柳沢駅間、野方~井荻駅間の早期事業化に向けて準備を行っている。

駅リニューアル・周辺開発

ひばりヶ丘駅は2020年度の事業完了を目途に旅客トイレ、南口エスカレーターなどの改修を実施、エキナカ商業施設「エミオひばりヶ丘」では2021年度の事業完了を目途に店舗増床・既存店舗改修を実施する。

『通過する街から「働きたい、住たい、訪れたい」街へ、そして選ばれる沿線へ』をトータルコンセプトに開発が進められている所沢駅周辺にも力を入れる。2020年夏には「グランエミオ所沢」の商業店舗(約40店舗)や南側改札口の新設、開業を予定。また駅西口エリアにおいても2020年代半ばの開業を目指して広域集客型商業施設を核とした大規模開発の計画を進めている。

多磨駅は2020年度の事業完了をめどに橋上駅舎化・自由通路整備を実施しており、東口を新設する。

情報配信機能強化

天災・事故などの異常事態に備えて、駅構内放送やホームページ、西武線アプリなどの案内を多言語対応するためシステムを整備する。「西武線アプリ」はすでに17万ダウンロードに達しているが、今後もアップデートごとに機能強化・鉄道各社のアプリとの連携を進めていく。

環境対策

2019年度は富士見台、所沢、拝島、是政駅などの計6駅でLED照明を導入し、CO2排出量の削減を図る。また、通常電車がブレーキをかけた時に発生する電力(回生電力)を駅設備の電源として使い電力を有効活用するため、駅舎補助電源装置を今年度中に2カ所に設置する。

TAGS 西武


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