箱根のあじさいは見頃を迎え、色彩豊かな花々があちこちに咲いています。そんな箱根で運行されている特別電車「夜のあじさい号」に乗車してきました!

「夜のあじさい号」は1994年に運転が開始され、2011年、東日本大震災による電力需給関係により一時運転を中止するものの、初夏の箱根の風物詩として現在は多くのお客様を楽しませています。ライトアップされたあじさいの間を走る特別電車で、ライトアップポイントでは電車内を消灯し徐行や停止を繰り返しながら車掌さんのアナウンスと共にあじさいを鑑賞します。

 

1973年頃に鉄道職員が自発的にあじさいの植栽始めた事をきっかけに、その後沿線には多くの植栽が整備され、「あじさい電車」という呼称が一般に定着しました。6月中旬~7月中旬があじさいの見頃ということで箱根周辺にはあじさいを鑑賞しようと多くの観光客が遊びに来ています。

 

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「夜のあじさい号」に乗る前に、まずは昼間の「あじさい電車」に乗車。「夜のあじさい号」は全席指定席ですが、「あじさい電車」は自由席ですので誰でも普通運賃で乗車できます。車窓間近にまで咲き乱れるあじさいは色とりどりで美しいですね。あじさいの間を駆け抜けて行く光景はとても幻想的です。

 

箱根湯本駅の隣駅、塔ノ沢駅で下車しました。トンネルに挟まれたまさに登山電車の駅らしい雰囲気で、上りのホームには「銭洗弁天」があります。
トンネルから出てきた真っ赤な登山電車とぼんやりと写るあじさいのコントラストにうっとりさせられます。。

 

LED方向幕にはあじさいのデジタル表示も。細部にまでこだわり、「あじさい電車」を盛り上げてくれる箱根登山鉄道さんの粋な計らいが嬉しいですね。

 

電車とあじさいと私。。なかなか素敵なショットだと思います。自分で言ってしまいましたが(笑)

 

昼間のあじさいを堪能した後は箱根湯本駅に戻り、いよいよ「夜のあじさい号」に乗車します。乗車前に制帽を被って記念撮影!

 

車内ではあじさいと「アレグラ号」が描かれたうちわが配布され、より気分も高まります。

 

「サン・モリッツ号」(写真左)に乗車し、箱根湯本駅を出発!約50分かけて(途中10分の停車含む)強羅駅へ向かいます。

 

車窓の両側には暗闇に浮かび上がる美しいあじさいが。真っ暗な車内から眺めるライトアップされたあじさいは幻想的で絢爛華麗な装いです。あじさいも綺麗ですが、上から見下ろすつり橋と川の風景にも心を奪われますね。

 

途中、宮ノ下駅で約10分停車します。駅のホームには色とりどりのあじさいが咲き乱れ、撮影大会になりました。昼と夜、それぞれ違う顔を持つあじさい。箱根登山電車ではどちらも見ることができるので、1日中あじさい鑑賞を楽しめます。

 

特別電車「夜のあじさい号」は7月2日(火)までですが、「あじさい電車」は昼間も夜間も運行中です。標高差によりあじさいが咲き始める時期が違い、7月下旬頃まで楽しめるそう。取材日(6月28日)も標高の高いエリアはまだ見頃を迎えていないようでした。強羅駅構内で購入できる「期間限定あじさいソフト」や「小田急 山のホテル」直営のデザートレストラン「サロン・ド・テ ロザージュ」で頂ける「期間限定アジサイスイーツ」など、あじさい鑑賞をより楽しめるスイーツもあります。

見頃を迎えたこの時期に、幻想的なあじさいを眺めに箱根登山電車に乗りに行きませんか?

詳細はこちら ➡︎https://www.hakone-tozan.co.jp/sightseeing/

 

鉄道チャンネルMC:柏原美紀
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