【その2】(https://tetsudo-ch.com/8827407.html)に続き。。

2階には実際に体験できるスポットがたくさんあります。

まず向かったのは「鉄道ジオラマ」。実物車両の1/80(新幹線は1/87)スケールの鉄道模型を運転する幅約30m、奥行き約10mの大きなジオラマです。鉄道に欠かすことのできない駅や橋、トンネル、変電所などの施設が忠実に再現され、模型運転を通じて鉄道システムの全体を教えてくれます。

 

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「鉄道ジオラマ」最大の特徴はオペレーターが直接解説してくれること。在来線と新幹線の速度を変えたりと、それぞれの列車の特徴に合わせて列車順序を変えながら車両を運転し、映像や照明なども操作しながら進めてくれます。

 

見学する位置によってそれぞれ違った見方ができるのも面白いところ。走行している車両や風景が変わるので、何度見ても飽きないですよね。

 

扇形車庫も忠実に再現されています。なんと、蒸気機関車がお召列車仕様になっていましたよ。

なぜお召列車になっていたかと言うと・・・
「鉄路を翔けた鳳凰 〜お召列車と貴賓室〜」というイベントが開催していたから。お次は企画展示室にて期間限定で行われたイベントをご紹介致します。

 

そもそもお召列車とは皇室専用の臨時列車を表す言葉で、公務に伴う移動で貸切列車として運転される場合にのみ呼ばれています。運転時には、先頭車両に日章旗と菊花紋章が掲出されているんです。

 

こちらは2代目京都駅の貴賓室で使用されていたシャンデリア。昭和天皇の御大典に合わせて行われた昭和初期の改築時に新調されたものだそう。豪華絢爛で煌びやかです。

 

お召列車に使用された装飾がこちら。壁に掛けられている円盤は除煙板と言い、走行時に車両前方からの空気の流れを上向きに導き、煙突から排出される煤煙を上へ流す蒸気機関車の付属品です。皇室の権威を象徴する「鳳凰」が描かれていて、力強くてかっこいいですね。

 

皇室や外国からの賓客などが列車で移動する際に休憩するための部屋、「貴賓室」の調度品も展示されていました。貴賓室は天皇・皇后が各地を旅行する「行幸啓(ぎょうこうけい)」の際に利用する主要駅に設けられています。

本イベントは既に終了していますが、企画展示室では定期的に様々な展示を行っています。7月20日(土)からは夏休み特別展「新幹線変形ロボ シンカリオン × 京都鉄道博物館2019」が開催されるようですよ。シンカリオン好きの息子さんがいらっしゃったら夏休みの思い出作りにおすすめです!
詳しくはこちら ➡https://www.kyotorailwaymuseum.jp/news/sysimg/00398/link_8wI1q.pdf?20190717124259

 

京都鉄道博物館の中でも最も人気なのが「運転シミュレーター」体験。運転士が実際に訓練で使用するシミュレータをもとに、訓練さながらにお仕事体験ができます。抽選に当たらなければ参加できないのですが、平日でも大人気なので何度来館しても当たらない方がいるみたい。。

 

制服を着用し運転士になりきります。ちなみにお借りできる制服や制帽は全て本物と同じ素材で出来ているそう。

 

似合っておりますでしょうか??私は223系在来線を運転します。

 

出発進行!!ということで順調に運転していたのですが、これがなかなか難しい。。駅のホームに停車する際は停止線ぴったりに停めなければならないのですが、速度調節が上手く出来ず、通り過ぎたり距離が足りなかったりと停止位置がバラバラで運転士失格でした。(笑)

 

JR西日本が運行する実際の路線を走行できるのでリアルで面白い!シミュレーターによって車両や路線、運転条件も異なるので何回トライしても飽きないですね。幾度も足を運んでしまう理由が分かった気がします。

 

館内を見学した後はミュージアムショップへ。京都市指定有形文化財の旧二条駅舎を改装し作られました。1904年に京都鉄道株式会社の本社社屋と二条駅の駅舎を兼ねた建物として建築され、現役時代は日本最古級の木造駅舎と言われていたそうです。

 

ショップの中でも特に人気が高い商品は「ヘッドマーククッキー」や新幹線の形の「トレインボトル」、新幹線の鼻先にプロペラが付いた「せんぷうき」のようです。どれもユニークで面白い商品ばかりですね。

 

注目して頂きたいのはこちらの商品。なんと、ブレーキハンドルの形をした「ボトルキャップオープナー」なんです。炭酸ドリンクのボトルキャップを開ける時なんかにぴったりじゃないですか?プシューっという音とともに体験してみて頂きたい鉄道グッズです。

今回ご紹介した展示や体験以外にも京都鉄道博物館にはまだまだ見どころがたくさんあります。
京都駅の隣駅である梅小路京都西駅から徒歩すぐにあるのでアクセスも抜群。
京都へご旅行の際は、鉄道好きの夢の国、京都鉄道博物館に是非遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

京都鉄道博物館HPはこちら
https://www.kyotorailwaymuseum.jp/

鉄道チャンネルMC:柏原美紀