JR四国でのICOCA導入エリア。赤い破線で表示される多度津・高松から先の計7駅に新たに導入する。上記エリアとJR西日本のICOCAエリアへまたがって乗車する場合は発駅からの営業キロ数が200km以内のご利用となる。(画像:JR四国)

JR四国とJR西日本は7月29日、JR四国管内の7駅においてICカード乗車券「ICOCA」のサービスを導入することに合意したと発表しました。

今回ICOCAを導入するのは以下の7駅です。

・予讃線 詫間駅、観音寺駅
・土讃線 善通寺駅、琴平駅
・高徳線 栗林公園北口駅、栗林駅、屋島駅

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提供するサービス内容は、ICOCA及び全国相互利用対象のICカード乗車券での入出場及びチャージ、ICOCAの発売・払い戻しの2点です。

ただし栗林公園北口駅及び屋島駅ではチャージはできません。また、今回の追加導入駅についてもICOCA定期券の利用及び発売は行いません。

実施時期は2020年3月頃。JR四国は、具体的なサービス開始日など詳細が決定次第お知らせするとしています。

インバウンドの影響強く

現在JR四国では、香川県内13駅(高松駅~多度津駅)でICカード乗車券ICOCAのサービスを利用出来ます。

観光地へのアクセス駅へ新たに交通系ICカードのサービスを導入するのは、外国人旅行者の利便性向上を意図したもの。同社はインバウンド対応として国土交通省の観光振興事業費補助金等を活用した環境整備を進めており、ICOCA追加導入のみならず、無料公衆無線LANの拡大や、ウェブサイト・駅車両の多言語対応なども実施しています。

洋式トイレの整備も進められています。今年度の駅への新規整備は栗林駅のみですが、八幡浜駅、土佐山田駅、志度駅、阿南駅、鴨島駅では追加整備を行います。また2000系6両と2700系16両を対象に洋式トイレを整備するため、予讃線の特急「宇和海」、土讃線の特急「南風」「しまんと」「あしずり」、高徳線の特急「うずしお」の洋式トイレ整備車両が増えることになります。

他にも、2700系16両では荷物置き場や座席コンセントを整備するなど、JR四国は環境整備に意欲的な姿勢を見せています。2020年春に投入される観光列車「志国土佐時代(トキ)の夜明けのものがたり」はどうなるか、注目したいところですね。

(鉄道チャンネル編集部)