※画像:JR西日本

JR西日本は山陰本線「東浜駅」で「ZES」を実現し、「環境発電」に挑戦します。

ZESは「ゼロ・エネルギー・ステーション(Zero Energy Station)」の略。CO2の排出削減を目指し、東浜駅では駅のお客様設備の消費電力を太陽光発電と蓄電池を組み合わせて自然エネルギーのみで賄います。

また環境発電(エネルギー・ハーベスティング)への挑戦として、「電圧を高める小型の素子を用いた微生物発電」および「環境振動発電」を導入します。

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前者は、電圧を高める小型の阻止を用いた微生物発電のこと。使用される素子は小型ながら、微生物が出す微弱な電気を約10倍の電圧に高められます。株式会社センシングネットと協力。

環境振動発電は小型の素子を用いて、自然環境で発生する継続的で極小な振動を利用し高効率に発電する新技術で、静岡大学と協力します。

これらの特徴として、環境負荷が小さく、また充電や電池交換なしに長期に電力を安定供給できる点が挙げられます。将来的にはトンネルなど太陽光発電が適さない環境や、電車線といった電源確保が困難な環境におけるセンサーなどの小電力の電源への適用に期待がかかっており、これらの技術の鉄道への適用に向けた検証は初めてとのこと。

それぞれ2019年11月以降順次開始予定です。

(鉄道チャンネル編集部)