11月23日にクラフトビールトレイン(千葉県初開催)、12月21日にはクリスマスワイントレインが走る、懸垂型モノレール営業距離世界最長15.2kmの千葉モノレール。

この千葉モノレールは、その世界最長距離のほかに、起伏にとんだ急カーブ・急勾配も特長。千葉モノレール15.2km のなかでも最もミステリアスな区間が、スポーツセンターと動物公園の間。

ここ、S字カーブが連続するうえに、動物公園付近で大きなアップダウンがある。しかも、左右に陸上競技場や野球場があると思ったら、こんどはジャングルの奥深くに入っていく……。

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スポーツセンターを出た千城台行きモノレールは、右に野球場、左に陸上競技場をみてS字カーブを行く。スポーツセンターの敷地内にモノレール軌道が敷かれている点もおもしろい。

スポーツセンターの敷地を抜けるとすぐに静かな住宅街の上を行く。ここで「あれれ???」って思うのは、ほかのモノレールにあまりない光景が……。

懸垂型モノレールの下は、一般的に道路や川などの公的施設が多いけど、このスポーツセンターと動物公園の間には、専用軌道に似た空間がある。

この区間の直下には、「モノレール管理用道路に付 立入を禁止します 千葉市」という看板が立つ保有地がある。

雑草に隠れてる部分もあるけど、アスファルトが敷かれ、立ち入りされないようにフェンスで囲われている。

いったいこの保有地はなにに使われるのか。なんの目的があるのか。そんなもやもやしながら、保有地脇(モノレール直下)の小道を歩いていくと……。

これがまた、木々におおわれた深い森。ひとむかし前のことばでいうと、マイナスイオン(死語)がただよってるような。

森のむこうで、子どもたちのはしゃぎ声が聞こえる。ってことは、この森のむこうが動物公園で、いまはバーベキューが人気の季節。

動物公園駅にむかって下り坂。葭川という小川がつくる河岸段丘にむかって傾斜している地に沿って、モノレールも下っていく。

葭川は、この先の下流で千葉駅前を流れる。そこに千葉モノレールの葭川公園駅がある。

動物公園を出た千城台行きモノレールからは、ほぼ90度に南側へと分岐する軌道がみえる。この軌道の先には、千葉モノレールの萩台車両基地がある。

―――と、いろいろおもしろい千葉モノレール スポーツセンター~動物公園。ホリデーフリーきっぷ(大人630円 子ども320円)や平日 お昼のお出かけフリーきっぷ(同)で乗ったり降りたりして、千葉モノのおもしろさを体感してみて。

写真 記事:鉄道チャンネル編集部