三重交通サ360形電車

四日市あすなろう鉄道、始まりは三重軌道が1912〜1915年(大正元年〜大正4年)に四日市と日永間に敷いた762mmの鉄道でした、その後曲折を経て1944年(昭和19年)三重交通の路線となりました。1965年(昭和40年)には近畿日本鉄道に吸収合併された後に現在の四日市あすなろう鉄道になったのです。この三重交通時代の1954年(昭和29年)にナニワ工機によって製造された車両が今回引退するク110形115号車です。

最後の営業運転はあすなろう四日市駅8時59分発内部行

1965年(昭和40年)に近鉄になった時に車両番号がサ130形131〜138に改番され、さらにサ131・133は大がかりに改造されてク110形114・115になりました。台車、運転台、内装とほとんど構体以外は新造に近いものでした。このク110形115号車、6月1日(木)あすなろう四日市駅8時59分発内部行の運行が最後の営業運転となります。小さな車体で50年以上に渡って走り続けたのですから本当に「お疲れ様」と言って見送りたいものです。

最終運行は車両に装飾を施し運輸監理部長が出発合図を行う予定です。

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※写真は筆者が2016年に撮影したものです。