※2023年11月撮影

トップ画像は「天神坂」。「馬霊塔」から西に50メートルほどに坂の入口がありました。左に「府中市」の案内板、その内容は以下です。

「天神坂(てんじんざか)

この坂の名は、大國霊神社の末社「天神社」がまつられている天神山に由来します。この山は「国造山」とも呼ばれています。

天神社は普通「てんじんしゃ」と呼ばれ、菅原道真を祭神とする天満宮と混同されていますが、本来は「あまつかみのやしろ」と呼ぶのが正しいようです。そのため、この神社の祭神は菅原道真ではなく、少彦名命(すくなひこなのみこと)です。

天神社は、古くから人々の信仰をあつめ、道の名や地名として今に伝えられています。

昭和60年3月  府中市」

「天神坂」の右側に石段がありました。

※2023年11月撮影

石段を上ると鳥居が見えました。「天神社」だ、と筆者は思いました。

※2023年11月撮影

石段の脇に手水鉢。水はありません。右の巨大な切株が印象的でした。かつての「天神山」を彷彿とさせます。

※2023年11月撮影

鳥居の正面。

※2023年11月撮影

扁額は「日吉神社」となっていました。たしかにマップには「日吉神社」が記載されています。由緒など境内には何も掲示がなく不明です。

※2023年11月撮影

綺麗に掃除された拝殿。賽銭箱もなく拝殿内はガランと何もありませんでした。でも拝殿の奥に御本殿があります。神様にご挨拶して辞去しました。

※2023年11月撮影

「天神坂」を上って行きます。

※2023年11月撮影

「天神社」が分からずウロウロしていました。通りかかったご婦人にお尋ねしたら「天神社のお社は、この坂の上にありますよ」と教えてもらえました。

※2023年11月撮影

小さなお社。「大國霊神社」の末社ですが、本社同様、北面しています。隣は「京所公会堂」でした。

※2023年11月撮影

「大國霊神社」を参拝した時にも通った「京所通り」を東に歩いて「府中競馬正門前駅」に戻りました。

これで「京王線34駅」・「高尾線6駅」・「動物園線1駅」・「競馬場線1駅」、全42駅の【駅ぶら】が終了です。

次回から京王相模原線の11駅に進みます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)