
筑波観光鉄道は、筑波山ケーブルカーにおいて台車部分を含めた72年ぶり(1954年以来)となる全体の車両更新を行い、2027年2月に新車両を導入します。
新車両は日本ケーブルが製造し、スイスの老舗キャビンメーカーCWA社が手掛けた欧州風デザインを採用し、自然と歴史をテーマにした「紫」と「赤」の2両が登場します。大型ガラスや先頭部の展望座席、多言語対応サイネージなどを備え、安全で快適な移動空間を提供します。
本記事では、新型車両の魅力や車内スペックをはじめ、工事運休期間中に活躍する「筑波山ロープウェイ」を使った迂回ルートまで分かりやすく解説します。新しいケーブルカーで筑波山の景色を楽しんでみませんか?
筑波山ケーブルカーに72年ぶりの新車両が登場
台車を含む全体更新は1954年以来となる72年ぶりの実施
筑波観光鉄道は、安全で快適な輸送サービスの提供やインバウンドを含む利用環境の整備、筑波山の魅力向上を目的に、ケーブルカー新車両の導入を発表しました。運行開始時期は2027年2月の予定です。客車部分の更新等はこれまでも行われてきましたが、台車部分を含めた全体の車両更新は1954年(昭和29年)以来72年ぶりとなります。工事期間中のケーブルカー運休時は、女体山側で営業を続けるロープウェイを利用可能です。
スイスCWA社が手掛ける「紫」と「赤」の欧州風デザイン

導入されるのは新型ケーブルカー車両2両で、全長10.7m、幅2.7m、高さ3.1m、定員91名です。車両製造は日本ケーブル株式会社が担当し、客車部分はスイスのキャビンメーカー「CWA社」が手掛ける欧州風デザインが施されています。カラーリングは筑波山の別名である紫峰をモチーフにした「紫」と、筑波山神社の神橋や紅葉をモチーフにした「赤」の2種類です。それぞれの車両には地域の自然や歴史への思いが込められています。
車内設備と快適性が大幅に向上

車窓の眺望を高める大型ガラスと先頭部の展望座席
新車両には大型ガラスを採用し、車窓から筑波山の雄大な景観を広く見渡せる設計となっています。また、車内の先頭部には前方の景色を楽しめる座席を新たに設置予定です。乗車中も周囲の豊かな自然や線路の先をダイナミックに楽しむことができます。
バリアフリー意識と安全性を追求した最新車内構造
車内には折り畳み収納式の座席を採用し、多客時には座席を収納して混雑時の快適性を向上させます。段差部への足元灯設置や滑りにくい床材の採用により、転倒防止や雨天時の安全確保を推進。扉の開口部は現行の830mmから1,000mmへと拡張され、車内2箇所に多言語対応デジタルサイネージを設置予定です。
ケーブルカー運休中は「筑波山ロープウェイ」で山頂へ!
新車両導入に伴う工事期間中、ケーブルカーは運休となりますが、女体山側を結ぶ「筑波山ロープウェイ(つつじヶ丘〜女体山駅)」は通常通り営業しています。
筑波山神社側から登る予定だった方は、つつじヶ丘行きのバスを利用してロープウェイで山頂を目指すルートへの切り替えがおすすめです。
2027年2月以降は「行き:新ケーブルカー / 帰り:ロープウェイ」の黄金ルートが進化!
新型車両の誕生により、大型ガラスや先頭の展望座席から見下ろす斜面の絶景が楽しめます。筑波山名物の「紫」と「赤」の乗り比べはもちろん、ロープウェイと組み合わせた周遊ルートがより一層魅力的になります。
72年ぶりのバトンタッチを経て、欧州風の華やかな姿へと生まれ変わる筑波山ケーブルカー。2027年2月のデビューを楽しみに待ちながら、新しくなる筑波山へ絶景の旅に出かけてみてはいかがでしょうか?
(画像:筑波観光鉄道)
鉄道チャンネル編集部
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