「国内の木材総需要量の半分を国産材に」

「木材の国内自給率50%目標を実現させるには、国産材への関心を高めること、国産材の需要を高めること」

そんな林野庁のビジョンにむけて、国産木材の可能性を探るクリエイティブプロジェクトが動き始めた。

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その名も「WOOD CHANGE CHALLENGE」(ウッド チェンジ チャレンジ)。

今回は「木へのまなざしを変えるアイデア」をテーマに、木材を活用したアイデアアワード「WOOD CHANGE AWARD」(作品公募)と、異分野クリエイターたちがさまざまな視点でアイディエーションを行う合宿「WOOD CHANGE CAMP」の2軸で展開。

木材アイデアアワード「WOOD CHANGE AWARD」応募作品募集中!

WOOD CHANGE AWARD(https://awrd.com/award/woodchangeaward)は、これまでにない国産材の使い方、体験シーン、コミュニケーションなどのアイデアを国内外から募集するクリエイティブアワード。

コンセプト画像や動画やプロトタイプなど、アイデアの形は自由。クリエイターの想像力を通して、国産材の魅力や見え方、「木へのまなざし」を大胆にチェンジ(変換・転換・更新・拡張)できるアイデアが生まれることを期待している。

募集は2021年2月15日まで。

2泊3日のキャンプ「WOOD CHANGE CAMP」参加者募集中

WOOD CHANGE CAMP(https://awrd.com/award/woodchangecamp)は、国産材と森の利用を大胆にチェンジするチームを結成し、飛騨の森での2泊3日キャンプを機にプロトタイプを製作。新たなものづくりのデザインに挑むクリエイターを募集している。

今回募集するクリエイターは、チャレンジアイデアとポートフォリオで審査、面談を行い選出。

選出されたクリエイターは、アイデアのブラッシュアップを担うメンターと、実装の補助を担う木の専門家とチームを結成。飛騨での2泊3日のキャンプに参加できる。

このキャンプでは、森林環境、木の材質、木工の現場を観察するインプット、アイデアを磨きかたちにするための設計プランニングを実施。

キャンプ後はプロトタイプを製作し、2021年3月5日授賞式でプレゼンテーション、代官山 蔦屋書店での展示にチャレンジする。また、プロトタイプ制作費として40万円まで支援金が出る。

募集は12月15日まで。「短期集中で熱中するキャンプのため、「観察する」「考える」「表現する」「伝える」ことが得意なメンバーで構成されたグループでの応募を」と。

リアルイベントもいろいろ開催

このほか、国産材との接点のなかったクリエイターとの接点をつくるイベント「WOOD CHANGE Exhibition」を、12月中旬から2021年2月上旬までに、東京、京都、名古屋にて順次実施予定。東京の FabCafe Tokyo ではトークセッション「WOOD CHANGE Meetup」を12月19日に開催する。

林野庁は今回の「WOOD CHANGE CHALLENGE」(ウッド チェンジ チャレンジ)について、こうコメントしている。

「日本国土の約7割は森林。このうち約半分が戦後、人の手で植えられた人工林です。この人工林がいま、利用期をむかえています。日本の未来を担う若い世代に、新しいアイデアで国産材を使い、もっと森とつながってほしいと考えています」

「WOOD CHANGE CHALLENGE を通して、クリエイターがいままでにない新しい国産材の使い方や、可能性のアイデアを出していくことで、国産材を使うことが環境によく、カッコいいオモシロイと感じてもらえることを期待しています」(林野庁)

――― WOOD CHANGE CHALLENGE は、ロフトワークが主催。全国木材組合連合会が後援し、林野庁補助事業が支援する。