山陰海岸の魅力を満喫! 鳥取~城崎温泉間 を行く「山陰本線駅スタンプラリー」! ファミリーでも 1人でも楽しめます

鳥取県と兵庫県が連携し、2024年12月末から2025年4月13日(日)まで「山陰本線駅スタンプラリー」を実施しています。列車の車窓からや、それぞれの駅の周辺には、たくさんの見どころがある場所ですので、友人同士やご家族などと一緒に、この機会に山陰本線の鳥取~城崎温泉間の鉄道旅で巡ってみるのがおススメです。
「山陰本線駅スタンプラリー」の概要
鉄道の利用促進を目的としたもので、「鳥取駅」「岩美駅」「浜坂駅」「餘部(あまるべ)駅」「城崎温泉駅」の計5駅にスタンプを設置。鳥取県内の駅(鳥取駅・岩美駅)から1つ、兵庫県内の駅(浜坂駅・餘部駅・城崎温泉駅)から1つスタンプを押し、アンケートに回答すれば参加賞が手に入ります。特定の条件をクリアすれば参加ボーナスとして「とっとりサンド列車」や「特急はまかぜ」などのアクリルスタンドをGETできます(※)。
※各種景品の配布は無くなり次第終了となります。
スタンプラリーの台紙は各駅付近の観光案内所などで入手できますが、台紙をもらうためには山陰本線に乗車できる「420円以上のきっぷ」を提示する必要があります。紙のきっぷを買う機会もなかなか少なくなってきましたが、スタンプラリーをきっかけとして、実際にきっぷを買って鉄道旅にチャレンジしてみましょう。

[ 開催期間 ]
2024年12月28日(土)~2025年4月13日(日)
[ 参加方法 ]
(1)JR山陰本線(鳥取-城崎温泉間)に乗車して、スタンプラリー台紙(先着1,500名様)をGETしよう!
※スタンプラリー台紙の配布場所でJR山陰本線に乗降可能な切符(420円以上)を提示いただいた方に配布します。
※無人駅(餘部駅・岩美駅)の場合、または有人駅でも係員の業務の都合上対応できない場合には、乗車券・整理券等の写真を撮る必要があります。
※定期券、IC乗車券は対象外です。
(2)JR山陰本線(鳥取-城崎温泉間)に乗車してスタンプを集めよう!
(3)スタンプを2つ集めて、参加賞(先着1,500名様)をGETしよう!
※鳥取県の駅(鳥取駅・岩美駅)から1つ、兵庫県の駅(浜坂駅・餘部駅・城崎温泉駅)から1つ押すことが条件です
※参加賞の配布窓口で、スタンプ2つが押された台紙を提示し、アンケートにご回答ください
※参加賞…列車ステッカー全3種(キハ47、特急はまかぜ、観光列車あめつち)、どれが出るかはお楽しみです!
[ 駅スタンプなど設置場所 ]
スタンプの設置場所は、下記の3駅または駅周辺の施設2箇所です。
[ 台紙、参加賞などの配布場所 ]
スタンプラリー台紙、参加賞(列車ステッカー)、そして参加ボーナス(はまかぜ乗車特典:オリジナル手ぬぐい)は次の5箇所で配布します。配布はなくなり次第終了します。

(1)スタンプラリー台紙の受け取りの際は、JR山陰本線に乗降可能な切符(420円以上)をご提示ください。
※写真撮影した切符・整理券等も配布対象とします。定期券は対象外です。
(2)参加賞受け取りの際は、スタンプ2つが押されたスタンプ台紙を提示し、アンケートにご回答をお願いします。
※スタンプは、鳥取県の駅(鳥取駅・岩美駅)から1つ、兵庫県の駅(浜坂駅・餘部駅・城崎温泉駅)から1つ押すことが条件です。
[ 参加ボーナス 特急はまかぜ乗車特典 ]
参加賞の他に先着で参加ボーナス(特急はまかぜ乗車特典)として、オリジナル手ぬぐいが用意されています。スタンプラリー実施期間中、特急はまかぜをご利用いただいた方、先着500名様が対象となります。受け取りの際は、スタンプ2つが押されたスタンプ台紙とともに、はまかぜの乗車券及び特急券のご提示が必要です。
※乗車区間に、鳥取-浜坂間の一部を含むものを対象とします。鳥取-岩美間のみは対象外です。
※スタンプラリー台紙(スタンプ2つ)の提示が必要です。
対象施設利用特典 オリジナルアクリルスタンド
ご紹介をした「スタンプラリー参加賞」、「参加ボーナス(特急はまかぜ乗車特典)」の他にも、スタンプラリー実施期間中に対象施設をご利用いただいた方には、特典としてオリジナルアクリルスタンドをプレゼントします(各種先着400名様)
※全4種類…とっとりサンド列車、観光列車あめつち、キハ47、特急はまかぜ

※スタンプラリー台紙(スタンプ2つ)の提示及び、対象施設でのお買い物またはお食事(500円以上)が必要です。
[ 対象利用特典の配布場所 ]
参加ボーナス(対象施設利用特典:オリジナルアクリルスタンド)については、獲得条件2つをクリアされた方に、次の4箇所で配布します。配布はなくなり次第終了します。
その他、スタンプラリーの詳細は、鳥取県のホームページでも確認できます。
「JR山陰本線駅スタンプラリーを実施します!」
https://www.pref.tottori.lg.jp/319849.htm
実際にスタンプラリーに参加してみた
筆者は普段東京で働いていますが、実家は広島です。そこで、帰省のタイミングにあわせてスタンプラリーに参加してみることにしました。
このスタンプラリーでは特急「はまかぜ」を利用するとちょっとした特典があるのですが、個人的になかなか乗る機会がない智頭急行に、もっと言えば何年か後に新型車両が導入される特急「スーパーはくと」へ乗ってみたかったので、これを利用して実家から関東へ帰る際にスタンプラリーに挑戦できるプランを組みます。
2025年1月6日(月)の始業までに関東へ戻りたかったので、動き出しは1月3日(金)とします。まずは広島から山陽本線経由で上郡駅(兵庫県)へ向かい、「スーパーはくと」で鳥取駅へ。鳥取で一泊し、1月4日(土)をフルに使い鳥取駅→岩美駅→浜坂駅→餘部駅→城崎温泉駅とめぐることで全てのスタンプを制覇。翌5日(日)に関東へ戻ることにしました。
4日の朝にホテルを出て、駅の近くにあるカフェで美味しい朝食をいただき、スタンプラリーを開始。まずは台紙の入手と行きましょう。鳥取駅の券売機で420円分のきっぷを購入し、駅構内の鳥取市観光案内所へ。ここできっぷを提示します。

台紙の左側に「鳥取駅」「岩美駅」どちらかのスタンプ、右側に「浜坂駅」「餘部駅」「城崎温泉駅」いずれかのスタンプを押せば参加賞が手に入ります。台紙の裏側には他の駅のスタンプを押す場所もありますので、まずは鳥取駅の「みどりの窓口」内にあるスタンプを押すことに。そこから次なるスタンプ設置駅である岩美駅へ列車で移動します。
が、ここでひとつ誤算がありました。鳥取駅~城崎温泉駅間は非電化区間であり、列車の本数もさほど多くはありません。1時間に1本くらいはあるだろう、と下調べもせず改札へ行くと、次の列車まで2時間以上も空いています。
時刻表を見てみましょう。鳥取駅から岩美駅へ向かう列車は、9:45発(浜坂行)の次が12:15発(浜坂行)です。その後も1~2時間に1本程度しか列車がありません。単に参加賞をもらうだけなら鳥取→浜坂の移動だけで済むのですが、全駅を制覇しようとなると早朝から効率的に動く必要があるということです。
もし9:45発で岩美駅へ行ったとしても、今度は岩美駅で2時間以上待ちぼうけを食らう羽目になります。浜坂なら駅前で温泉や昼食(浜坂と言えばカニが有名ですね)を手軽に楽しめるため、効率よく鳥取→岩美→浜坂の3駅を制覇するなら鳥取駅8:06発(土休日は8:11発の列車があります)の列車で鳥取駅→岩美駅、岩美駅10:08発の列車で岩美駅→浜坂駅と移動してランチとしゃれこむのが良いでしょう。
岩美駅でも誤算、でも嬉しい出会いも
気を取り直し、鳥取駅12:15発の浜坂行で岩美駅へと向かいます。キハ40系の車両が現役で走っているため、昔の列車を知る人にはノスタルジーに浸れる区間です。
岩美駅は無人駅ですから、駅構内にはスタンプは設置されていません。そこで、駅のすぐそばにある「岩美町観光会館」へと向かいます。が……
残念ながら岩美町観光会館は2024年12月30日~2025年1月4日まで年末年始期間でお休み中でした。これ以降は特に休業日もないのでいつ行っても大丈夫なのですが、お休み期間は3が日だけだと思い込んでいたので思わぬ痛手です。
到着したら雨が降り始めたので、次の列車が来るまでは岩美駅の目の前にある喫茶店「れすとはうす ロマン」で昼食としました。店員の方とお話したところ、岩美町はアニメ「Free!」の舞台だそう。店内にはアニメのポスターなども掲出されており、いわゆる聖地巡礼に訪れるファンの方もいらっしゃるようです。
もし時間があれば岩美町で一泊し、「日本の渚100選」にも選ばれた観光スポット「浦富海岸」などを巡るのも良さそう。山の方へ行けば山陰最古級の「岩井温泉」もあるので、静かに休日を過ごすのにぴったりかもしれません。スタンプラリーをやってみると、思いもよらぬ知識が得られるのが面白いですね。
浜坂駅でリラックス
岩美駅13:57発の列車に乗って浜坂駅へ。県境を越えて兵庫県へと入ってきました。旧字の暖簾が歴史を感じさせる浜坂駅。先に述べた通り温泉とカニで有名なところで、JR西日本の特急「かにカニはまかぜ」の終着駅でもあります。冬季は大阪や神戸から特急に乗ってカニを食べに行くという日帰り旅行の需要がある、というのが駅前の様子からも感じられます。
浜坂駅のスタンプは「みどりの窓口」に設置してあります。ただし、みどりの窓口は16:30までしか空いておらず、また12:10~12:50、14:25~14:45は窓口閉鎖時間ですから、実は意外とスタンプを押すタイミングは限られます。本スタンプラリーに鳥取駅側から参加する場合はなるべく朝早い時間帯に出るのが良い、という理由の一つがこれ。
駅前の「新温泉町 まち歩き案内所 松籟庵」へ。本スタンプラリーの台紙配布や参加賞・参加ボーナス(すでに条件を満たしている場合)の配布も行っているので、浜坂駅に到着したらまずスタンプを押してここに寄るのが良いでしょう。
次の列車までは一時間以上空いていましたので、この正月休み期間中でも開いてる温泉などはありませんかと訊ねたところ、大浴場のある「ユートピア浜坂」を教えてもらいました。町外者でも500円で利用することができ、近場でたまごを買って行けば駐車場の「ゆでたまご湯」で温泉たまごを作ることもできるそう。大広間でも休憩できるため、スタンプラリーの疲れを癒すには最適です。もちろん、浜坂の温泉宿で一泊して温泉巡りをするのもありでしょう。
有名な鉄道写真が撮れる餘部駅
浜坂駅16:06発の列車に乗って餘部駅へ。地名は余部ですが、駅名は餘部です。
餘部といえば何といっても外せないのが「余部鉄橋」です。平成時代に架け替えられ、のちに展望施設「空の駅」や「余部クリスタルタワー」が完成しました。駅から徒歩5分~10分ほどの場所には餘部駅を行き交う列車を撮影できる有名な撮影スポット(展望台)があり、上記のような構図の写真を狙うことができます。もっとも、人気スポットなのでいい感じに木々がかからないような場所はすでに他の写真家に押さえられていることもありますが……
日によってはJR西日本の豪華観光列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が餘部駅を通過しますので、スタンプラリーのついでに狙ってみるのも良いでしょう。晴れの日なら列車と日本海を収めた綺麗な写真を撮影することもできます。
スタンプラリーで注意すべきことは、スタンプの設置場所。餘部駅には駅スタンプがないため、「道の駅あまるべ」に設置されています。しかしながら餘部駅から「余部クリスタルタワー」を下りた先にもスタンプが置いてあるため、こちらと勘違いして押してしまう恐れがあります。
写真は台紙の裏の右下に間違えて余部クリスタルタワーのスタンプを押してしまったもの。写真中央の「余部鉄橋」と書かれたスタンプが正解です。
「道の駅あまるべ」では食事も提供しているので(一部メニューはランチタイムのみ、その他軽食が17時まで)筆者はここで「但馬牛揚げ肉まん」と「香住ガニバーガー」をいただきました。
観光地として古くから有名、城崎温泉駅

餘部駅を堪能した後は、17:37発の列車で城崎温泉駅へ。夏目漱石の弟子、志賀直哉の小説「城の崎にて」でも知られる有名な温泉地ですから、家族旅行などで訪れた方もいらっしゃるでしょう。
勘の良い読者の方はすでにお気付きかと思いますが、この時点で城崎温泉駅のスタンプを押すことはできません。同駅のスタンプが設置されている「みどりの窓口」は17:45に閉まるため、餘部駅16:21発の列車(城崎温泉駅17:01着)がラストチャンス。ただし、17時時点で城崎温泉観光センターが閉まってしまうため、「参加賞ステッカー」や特急「はまかぜ」乗車特典の「参加ボーナス手ぬぐい」は受け取れません。特典の受け取りまでを考えるなら、さらにもう1本早い列車に乗る必要があります。
鳥取駅から城崎温泉駅まで、鉄道だけを利用して全駅制覇を狙うなら、遅くとも鳥取駅8:06発(土休日8:11発)の列車から動き出さないと1日でコンプリートすることはできません。ただ、朝ラッシュの時間帯とも被りますので、動き出しは遅くしてどこか1駅飛ばしてしまうとか、2日以上かけて全駅を巡るとか、そういったやり方も検討してみてください。「鳥取・岩美」「浜坂・餘部・城崎温泉」から1駅ずつ巡って参加賞の条件を満たすだけならあまり難しいことを考える必要はありません。
逆方面から動き出すなら、土休日なら城崎温泉駅10:26発の列車からのスタートで間に合います。餘部駅12:43発、浜坂駅14:18発、岩美駅16:24発で、鳥取市観光案内所が閉まる17時までに鳥取駅に到着できます(※平日ダイヤの場合は17時に間に合いません。列車が遅れる可能性も考慮すると、途中で1駅飛ばすのが良さそうです)。鳥取市ふるさと物産館は19時まで営業しているので、鳥取市ふるさと物産館で500円以上の買い物をして、スタンプラリー台紙も提示すれば「とっとりサンド列車」のアクリルスタンドもGETできます。ポケモン好きのお子さまがいるご家族なら、城崎温泉で一泊して鳥取方面へ向かうのも大いにアリでしょう。
( Sponsored by 鳥取県東部地域鉄道利用促進実行委員会 (事務局:鳥取県交通政策課) )
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