群馬県の上毛電気鉄道(上電)は2023年4月23日、群馬県前橋市の大胡電車庫で「春のイベント2023」を開催する。9時30分~15時で、大胡駅に隣接するイベント会場は入場無料。

上毛電鉄は、中央前橋ー西桐生を結ぶ25.4キロの地方私鉄。開業は1928年で、2023年11月に95周年を迎える。鉄道ファンやファミリー向けイベントは、毎年季節に合わせて開催してきたが2020年春からは新型コロナ禍で中止。今回はほぼ3年ぶりの現場公開になる。

最大の目玉は、開業に合わせて導入したデハ101電車の見学会。大阪府の阪堺電気軌道、島根県の一畑電車などに同時期の車両があるため、「日本最古級の電車」としてPRする。今回は西桐生駅で10時30分~11時45分、中央前橋駅で13時~14時45分に車内を公開。予約は不要だが、入場制限する場合がある。

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上電の魅力を語るのが11時からのトークイベント。東武博物館の花上嘉成名誉館長を囲んで、上電友の会の大島登志彦会長(高崎経済大学名誉教授)らが語り合う。

13時20分からの「スーパーベルズ見参!」も注目だ。車掌DJとして活躍する野月貴弘さんが生ライブを披露する。

このほか、東急から上電に移った凸型電気機関車・デキ3021の試乗会(先着40人)やデキとの綱引き大会も。

大胡駅にはバークアンドライド駐車場があるが、イベント当日は利用できない。上電は鉄道での来場を促す。中央前橋―大胡間は所要18分、西桐生―大胡間は35分。上電は赤城駅で東武桐生線と接続する。

記事:上里夏生