
2015年を最後に休止していた「東京湾大華火祭」が、2026年10月24日(土)、11年ぶりに開催されます。中央区制80周年・港区政80周年の記念事業で、17時30分から19時まで、晴海ふ頭沖の海上から約1万2,000発が打ち上がります。
注意したいのは、今回の開催が「完全チケット制」であることです。23か所ある観覧会場はすべてチケットが必要で、歩道などで立ち止まって見ることもできません。当日券はなく、どなたでも買える一般チケットは5,000円・7,500円・10,000円の3段階。先着順の販売が順次進み、記事公開前の時点で買える席は4種類まで減っています。
この記事では、今から買える観覧席の状況から、紙チケット必須などの当日のルール、ゆりかもめ・有楽町線・りんかい線の臨時ダイヤや交通規制まで、混雑を避けて楽しむための情報をまとめてお伝えします。
【概要】中央区制80周年記念・港区政80周年記念 東京湾大華火祭
開催日:2026年10月24日(土)※荒天中止、順延なし
打ち上げ時間:17時30分〜19時(開場は15時30分)
打ち上げ場所:東京港晴海ふ頭沖の海上
打ち上げ数:約1万2,000発
観覧会場:晴海・豊海・豊洲・有明・港・台場の6エリア23会場
観覧方法:完全チケット制(当日券なし、チケットぴあで販売)
一般チケット:5,000円・7,500円・10,000円(税込、手数料は別)
主催:東京湾大華火祭実行委員会、中央区、港区
11年ぶりの開催、10月の土曜に約1万2,000発
東京湾大華火祭は1988年に始まり、毎年8月に晴海ふ頭周辺で開かれてきた花火大会です。2015年8月8日の第27回を最後に休止しました。会場の晴海地区で東京五輪の選手村の工事が始まり、数十万人を収める場所を確保できなくなったためです。中央区によると、前回は約1万2,200発を打ち上げ、約72万人が集まりました。
今回は時期を10月に移し、6部構成で打ち上げます。
17時30分:第一部「東京湾大華火祭 再び」尺玉と尺五寸玉の冠花火を同時に打ち上げるオープニング
17時50分:第二部 中央区と港区のシンボルマークを模した型物花火と「8」「0」の花火
17時57分:第三部「光と音の贈り物」笛付き花火などの音の花火とスターマイン
18時13分:第四部「夜空を彩る秋の華」錦花火・菊花火と、江戸時代から続く「和火」
18時41分:第五部「令和に咲く江戸の粋」日本煙火芸術協会の花火師15人による尺玉の作品
18時52分:第六部「グランドフィナーレ」約3,000発
荒天の場合は中止で、別の日への順延はありません。
観覧は完全チケット制、無料で見られる会場はない

今回は23の観覧会場すべてがチケット制です。主催者は「歩道等で立ち止まっての観覧はできません」と呼びかけており、チケットを持たずに会場の周りで見ることもできません。
チケットは大きく2つに分かれます。
区民優先チケット:中央区・港区・江東区に住む人向け。①〜⑭の14会場。抽選での販売は終わっている
一般チケット:住んでいる場所に関係なく、どなたでも買える。⑮〜㉓の豊洲・有明エリア9会場。9月9日(水)10時から先着順で販売中
ほかに、区民優先会場で売れ残った席の一部も、一般チケットとして先着販売に回っています(詳しくは後述)。
チケットの種類:A・S・SSは「花火の見え方」、席は椅子か芝生か
チケットの名前に付く「A」「S」「SS」は、席の豪華さではなく花火の見え方による区分です。SSがもっとも打ち上げ場所に近く、よく見える会場にあたります。
もう1つの区分が席の形です。
座席指定:会場に椅子が置いてあり、決められた席で見る。席は選べないが、一緒に買った人数分は連番になる
エリア指定:決められたエリアの中で、空いている場所に座って見る。椅子はなく、レジャーシートも配られないので自分で用意する。1人あたりの広さは長さ1m×幅0.8m
車いす席:車いすの人1人と介助者1人のセットで1枚。チケット代は2人分かかる
なお「完全無料のチケットはございません」と公式サイトにあるとおり、区民優先の0円の席でも、システム利用料などの手数料は買う人の負担です。
一般会場は豊洲・有明の9会場、値段は5,000〜10,000円

どなたでも買える一般会場は、豊洲エリアの6会場と有明エリアの3会場です。値段と販売状況は次のとおりです(販売状況はチケットぴあで10月9日に1630ごろに確認)。
【一般チケット】豊洲エリア
⑮豊洲公園(椅子):一般A・座席指定・5,000円(約4,300席)→予定枚数終了
⑯豊洲ぐるり公園①:一般A・座席指定・5,000円(約3,000席)→予定枚数終了
⑰豊洲ぐるり公園②(椅子):一般SS・座席指定・10,000円(約8,600席)→発売中
⑱豊洲ぐるり公園②(芝生):一般SS・エリア指定・10,000円(約4,400人)→発売中
㉒豊洲ぐるり公園③(芝生):一般A・エリア指定・5,000円(約900人)→予定枚数終了
㉓豊洲ぐるり公園④(芝生):一般A・エリア指定・5,000円(約1,200人)→予定枚数終了
【一般チケット】有明エリア
⑲有明親水海浜公園:一般S・座席指定・7,500円(約3,500席)→発売中(車いす席は残りわずか)
⑳有明北緑道公園(芝生):一般SS・エリア指定・10,000円(約200人)→予定枚数終了
㉑有明北緑道公園(椅子):一般SS・座席指定・10,000円(約500席)→予定枚数終了
5,000円のAチケットはすべて売り切れ、残っているのは7,500円と10,000円の席です。㉒㉓の2会場は8月12日に追加された会場で、こちらもすでに予定枚数に達しています。
最寄り駅は、豊洲エリアが東京メトロ有楽町線・ゆりかもめの豊洲駅(⑯㉒㉓はゆりかもめ新豊洲駅、⑰⑱は市場前駅も最寄り)、有明エリアがりんかい線の国際展示場駅とゆりかもめの有明テニスの森駅です。
区民優先会場の残席も一般販売、ただし区民向け価格に5,000円を上乗せ

中央区・港区・江東区の区民優先チケットは、7〜8月の抽選と、8月の残席の抽選で販売が終わりました。それでも残った席は、9月9日から一般チケットとして先着順で売られています。
対象区民以外の値段は、区民向けの価格に一律5,000円を足した額です。区民優先Aの0円の席は5,000円、Sの2,500円の席は7,500円、SSの5,000円の席は10,000円になります。結果として、一般会場と同じ5,000円・7,500円・10,000円の3段階にそろいます。
10月9日時点の販売状況は次のとおりです。
【区民優先会場の残席】一般販売分
晴海エリア(晴海ふ頭公園・晴海客船ターミナル①②):S・SSとも予定枚数終了
港エリア(日の出ふ頭・芝浦ふ頭・芝浦南ふ頭公園):S・SSとも予定枚数終了
港エリア(竹芝客船ターミナル):A・5,000円→予定枚数終了
台場エリア(⑬お台場海浜公園):A・エリア指定・5,000円→発売中(車いす席は予定枚数終了)
いま5,000円で買えるのは、お台場海浜公園の1会場だけです。ゆりかもめのお台場海浜公園駅・台場駅、りんかい線の東京テレポート駅が最寄りです。観覧できる人数は約2万1,600人と、23会場の中でもっとも大きな会場です。
なお、すでに区民優先チケットを持っている人は、この一般販売分を重ねて買えません。港区内の会場は、座席指定が2枚まで、エリア指定が4枚までという購入枚数の上限もあります。

10月9日時点で買えるのは4種類、販売は当日10時まで
ここまでをまとめると、10月9日時点でチケットぴあに「発売中」と表示されていたのは次の4種類です。
【10月9日時点で発売中の席】
お台場海浜公園:一般A・エリア指定・5,000円
有明親水海浜公園:一般S・座席指定・7,500円
豊洲ぐるり公園②(椅子):一般SS・座席指定・10,000円
豊洲ぐるり公園②(芝生):一般SS・エリア指定・10,000円
販売期間は10月24日(土)10時までですが、予定枚数に達した席から順に締め切られます。一方で、決済されずにキャンセルになった分は自動で在庫に戻ります。一度「予定枚数終了」と表示された席が、再び買えるようになる場合もあります。支払い方法や受け取り方法によって購入の締め切りが早まる点にも注意が必要です。
チケット代のほかに手数料がかかります。ぴあの案内では、ぴあ会員の場合でシステム利用料が1枚330円、発券手数料が1枚165円で、配送を選ぶと1件990円がかかります(会員の種類によって金額は異なります)。
購入後のキャンセル・返金は理由を問わず受け付けません。打ち上げ開始前に中止が決まった場合はチケット本体の代金だけが払い戻され、手数料は戻りません。打ち上げ開始後に止まった場合は「中断」の扱いで、払い戻しはありません。チケットは「特定興行入場券」にあたり、フリマサイトやSNSでの売買は禁止されています。
当日は紙チケットが必須、開場は15時30分
当日は紙のチケットを必ず持っていくようにしましょう。購入履歴の画面や当選メールでは入場できません。会場の近くは電波がつながりにくくなるおそれがあります。このため主催者は自宅近くのコンビニで前もって発券しておくよう勧めています。
開場は15時30分です。打ち上げの直前は混み合い、到着時間によっては17時30分の打ち上げ開始までに席へたどり着けない場合があると主催者は案内しています。最寄り駅には会場名とゲート名を書いたプラカードを持った係員が立つので、案内に従って進みます。再入場はできません。
会場のルールで気をつけたい点は次のとおりです。
持ち込めないもの:椅子・テーブル、三脚・自撮り棒、ペット(盲導犬・介助犬を除く)、キックボード、ペンライト、火気類
傘:打ち上げ中は使えない。雨具はレインコートを用意する
場所取り:開場前の場所取りは禁止。エリア指定席でもシートは自分の座る分(約0.8平方メートル)だけ敷く
喫煙:会場は全席禁煙。豊洲・有明エリアの会場には喫煙所がない
配信:SNSへの投稿はよいが、会場からのライブ配信は禁止
公式サイトの持ち物リストには、紙チケットのほか、印刷した地図、スニーカー、レジャーシート、上着、モバイルバッテリー、燃えかすよけのゴーグルなどが挙げられています。会場の近くでは飲食物の販売がないため、飲み物や食べ物は前もって買っておきましょう。
ゆりかもめは3〜4分間隔、有楽町線・りんかい線も臨時ダイヤ
観覧会場に駐車場・駐輪場はありませんので、公共交通機関で行くことになります。当日は複数の路線が臨時ダイヤで運行されます。

【10月24日の臨時ダイヤ】
ゆりかもめ:13時30分頃〜22時30分頃に増発し、3〜4分間隔で運転(それ以外の時間帯はおおむね土曜・休日ダイヤ)
東京メトロ有楽町線:新木場方面行きは16時10分頃〜17時20分頃に5分間隔(通常6分間隔)、和光市方面行きは19時10分頃〜21時10分頃に5分間隔(通常5分30秒間隔)。時間帯は豊洲駅が基準
りんかい線:16時頃〜22時頃に上り(大崎→新木場)・下り(新木場→大崎)各7本を増発
公式サイトでは、このほか都営地下鉄、都営バス、東京BRT、晴海ライナー・江戸バス、お台場レインボーバスも臨時ダイヤになる路線として挙げられています。ゆりかもめは「混雑状況により、ご乗車までにお時間を要することがございます」、東京メトロも「混雑緩和のため時間をずらしたご利用」を呼びかけています。
会場ごとの最寄り駅は次のとおりです(公式サイトの会場案内による)。
晴海・豊海エリア:都営大江戸線 勝どき駅、都営大江戸線・東京メトロ有楽町線 月島駅
豊洲エリア:東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ 豊洲駅、ゆりかもめ 新豊洲駅・市場前駅
有明エリア:りんかい線 国際展示場駅、ゆりかもめ 有明テニスの森駅
港エリア:ゆりかもめ 竹芝駅・日の出駅・芝浦ふ頭駅、JR 浜松町駅・田町駅、都営浅草線・大江戸線 大門駅
台場エリア:ゆりかもめ お台場海浜公園駅・台場駅、りんかい線 東京テレポート駅
帰りは花火の終了後に規制退場となり、スタッフの指示に従って順番に会場を出ます。終了直後の駅は混み合うので、帰りのきっぷは前もって買うか、交通系ICカードに十分チャージしておくと安心です。
15時から首都高と会場周辺で交通規制

当日は15時から21時頃まで、場所ごとに時間を区切って交通規制を実施します。
首都高速道路:10号晴海線と11号台場線の一部区間・出入口を17時から通行止め(晴海線の上り、台場線の出口は21時頃まで)
会場周辺の道路:環状二号線の勝どき陸橋〜豊洲市場前、晴海二丁目・五丁目の一部、お台場海浜公園周辺の一部などを15時30分頃から通行止め
歩道:晴海大橋・豊洲大橋、レインボーブリッジの遊歩道などを通行止め(レインボーブリッジは15時〜19時頃)
主催者は、規制区域の周辺で交通渋滞が予想されるとして、車の利用を控えるよう求めています。
チケットを用意して、11年ぶりの東京湾の花火へ
11年ぶりの東京湾大華火祭は、尺玉と尺五寸玉の冠花火で始まり、約3,000発のグランドフィナーレで締めくくります。見に行くなら、まずチケットぴあで残っている席を確かめ、買えたらコンビニで紙のチケットを発券しておくこと。この2つを済ませたら、当日は時間に余裕をもって、10月の東京湾の夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
(画像:東京湾大華火祭実行委員会、PIXTA)
鉄道チャンネル編集部/(旅とおでかけ!鉄道チャンネル)