
JR西日本は2026年11月22日(日)、鳥取県米子市の後藤総合車両所にて、長年親しまれた381系特急「やくも」や、観光列車を牽引した「DE10おろち」、事業用電車「クモヤ145」などの希少な国鉄型車両が一同に介するメモリアル展示会を開催します。
すでに営業運行を終了した名車たちが並ぶ姿は、鉄道ファンにとって二度と見られないかもしれない「奇跡の共演」です。参加には専用アプリ「tabiwa by WESTER」での時間指定制チケット(8,000円)が必要で、10月21日(水)13:00より先着順で発売。即完売が予想されるため、本記事でイベント概要や各車両の歴史、確実に行くためのチケット・旅行商品の購入方法を事前にチェックしておきましょう!
後藤総合車両所でレアな3車両の特別展示会を開催

11月22日に米子で開催!イベント概要とチケット販売情報
JR西日本は、車両メンテナンス業務を行う後藤総合車両所(米子市日ノ出町)にて「381系特急『やくも』メモリアル展示会 ~with『DE10おろち』『クモヤ145』~」を開催します。
開催日時:2026年11月22日(日) 9:00~16:00
開催場所:鳥取県米子市日ノ出町2丁目1-1(最寄り駅はJR境線/富士見町駅)
会場では、運行を終了した381系特急「やくも」、「DE10おろち」、事業用電車「クモヤ145」などの希少な車両を展示します。
イベントへの入場には「tabiwa by WESTER」で発売される時間指定型チケット(1名8,000円・税込)が必要です。チケットには認定証、ポストカード1種、アクリルキーホルダー(全4種中1種)のイベント限定ノベルティが含まれます。発売開始は2026年10月21日(水)13:00からです。発売開始に合わせて速やかに予約できるよう「tabiwa by WESTER」アプリの事前ダウンロードと会員登録を済ませておきましょう。
また「tabiwaトラベル」では、後藤総合車両所社員による解説や米子支所扇形車庫の見学(1泊2日プランのみ)がセットになった旅行商品も同日13:00より先着順で販売します。遠方からの参加者にとって、車庫見学の楽しみが増え、宿泊先も確保でき、一石二鳥の選択肢と言えるでしょう。
展示車両の歴史と関連情報
国鉄初の自然振り子式電車!381系特急「やくも」のあゆみ

特急「やくも」は1972年、大出力エンジンを搭載したキハ181系気動車により岡山⇒出雲市・益田間で運転を開始しました。その後、1982年7月の伯備線全線および山陰本線(伯耆大山⇒知井宮※現・西出雲)電化にともない、国鉄初の自然振り子式電車である381系へ置き換えられました。
381系はカーブの多い山岳路線でも車体を傾けて通過速度を維持できる設計で、岡山⇒出雲市間の最速所要時間を3時間32分⇒3時間12分へ20分短縮しました。この短縮効果のうち18分間はカーブが連続する伯備線内(岡山⇒米子)で発揮されました。
1994年12月にはパノラマグリーン車を備えた「スーパーやくも」、2007年4月には大幅リニューアルを行った「ゆったりやくも」が登場。2022年3月からは運行開始50周年を記念した懐かしの国鉄色リバイバル塗装車も運行し、話題を呼びました。2024年4月に新型車両273系が投入されたことで、381系は長年にわたる営業運転の歴史に幕を下ろしました。
【参考】特急やくもの新型車両「273系」が2025年ブルーリボン賞を受賞(※2025年5月掲載) https://tetsudo-ch.com/13001846.html
奥出雲おろち号を牽引した青と白の機関車!DE10形「DE10おろち」

DE10形ディーゼル機関車は国鉄時代に製造された機関車で、その中で青と白の鮮やかなカラーリングに塗装された車両が「DE10おろち」(1161号機など)です。
主に木次線などを走る観光列車「奥出雲おろち号」の牽引車として長年親しまれ、2026年度中に引退が予定されています。京都鉄道博物館での特別展示イベント(2026年4月)などでも展示され、多くのファンから注目を集めました。
車両基地の安全と運用を支える裏方!事業用電車「クモヤ145」

「クモヤ145」は、国鉄時代に製造された直流区間用の事業用電車です。乗客を乗せる営業用列車ではなく、主に車両基地や工場内での入換作業、他車両の牽引や回送などを担当する裏方として安全運行を支えてきました。
普段の営業線上で一般の利用者が乗車する機会のない貴重な事業用車であり、後藤総合車両所のメモリアル展示会では、歴史ある381系やDE10おろちと並ぶ姿を間近で見学できます。
「国鉄型車両の聖地」とも呼ばれた山陰エリア。長きにわたり私たちの旅を支え、時代を駆け抜けた名車たちが肩を並べる姿は、胸を熱くさせる特別な光景になるはずです。チケットを手に入れて、車両たちの雄姿を目に焼き付けるとともに、晩秋の米子で温泉やカニなどのグルメもあわせて楽しむ、特別な鉄道旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)