【木造駅舎カタログ】呉線003/53 安浦駅
※2020年8月撮影
トップ画像は、呉線安浦駅。呉線は87.0km。安浦駅は三原駅から44.2kmとほぼ真ん中になります。東西に走る呉線の南側に駅舎があります。
北側には300m級の山が見えますが、山陽新幹線の東広島駅まではほぼ山地が8kmほど続きます。東広島から山陽本線の西条駅までは盆地になっていますがその北側は中国山地です。
切妻屋根に平入りの駅出入口の切妻屋根があって、安芸津駅の駅舎と似た印象を受けます。個人的には出入口の庇がアンバランスに大きいと感じます。アタマの中で庇を小さくすると駅舎は良いプロポーションになります・・・。
※個人的な感想です
※2020年8月撮影
安浦駅は、1935年(昭和10年)三津内海(みつうちのうみ)駅として開業。1946年(昭和21年)安浦駅に改称。1982年(昭和57年)貨物取扱廃止。国鉄分割民営化でJR西日本に継承されています。
※2020年8月撮影
これまで触れてきませんでしたが呉線は、大雨などの被害を度々受けています。2010年(平成22年)7月の大雨で複数箇所で土砂崩れが発生。三原駅~呉駅間が不通になって全線復旧は11月。2016年(平成28年)6月大雨の土砂崩れで三原駅~広駅間が不通。全線復旧は7月。2018年(平成30年)7月の豪雨で全線不通。全線の運転再開は12月。2021年(令和3年)7月8日豪雨で三原駅~竹原駅間運休。復旧は21日。
西側から。切妻屋根から駅出入口周辺の大きな庇と本屋側には張り出し部分に別の屋根がかけられています。
※2020年8月撮影
駅の西側にある跨線橋から駅舎と駅前広場。逆光です。シルエットで富士山の様に見える山があります。地図などで調べましたが、未詳です。
※2020年8月撮影
跨線橋から駅舎のホーム側。
※2020年8月撮影
呉線の北側から駅舎。屋根瓦がキレイですね。
※2020年8月撮影
ホーム越しに駅舎の正面。左の駅名看板に「ハクセンシオマネキがすむ美しい海 安浦」とあります。カニのイラストが描かれています。ハクセンシオマネキは神奈川県以西の太平洋岸、四国、九州に広く分布しています。河口付近の干拓、浚渫や海洋環境汚染などで生息数が減少していて環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類です。
※2020年8月撮影
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)