関鉄のリバイバル塗装車

多くの撮り鉄のお目当ては、もちろん新しい車両や珍しい車両、そしてレアな塗装だ。2022年に創業100周年を迎える茨城県の関東鉄道(関鉄)は、記念事業の一つとして、昭和40~60年代に走った懐かしい気動車をカラーで復活させて、鉄道ファンにシャッターチャンスを提供する。「復刻塗装記念グッズ」も発売している。

関鉄のリバイバル塗装は、下半分が朱色、上半分がクリーム色のツートンカラー。関鉄カラーとして長く親しまれたのはもちろん、国鉄気動車(キハ30系)、私鉄では関東の京成電鉄や関西の阪神電気鉄道(赤胴車)にも類似の塗り分けがある。

復刻塗装のタネ車は、常総線を走るキハ2400形気動車。片側3ドアロングシートの一般タイプで、2004年の登場以来、6両が導入されている。従来はクリーム色を基本に窓部にグレイの帯など、関鉄の標準塗装だったが、シンプルな塗り分けの復刻塗装車はひときわ目立つ存在だ。2021年4月に1両目が登場、同7月に2両目が加わった。

ADVERTISEMENT

関鉄は、沿線以外のファンにもリバイバル塗装に親しんでもらおうと、記念グッズを企画。①トートバッグ、②クリアファイル、③マグカップ――を売り出している。

3種類の記念グッズ

マグカップは、下部が朱色、上部が白(クリーム色)のツートンで、車両の正面をプリント。クリアファイルは、キハ2400形の走行シーンなどをプリント、トートバッグには復刻塗装車のイラストをあしらった。取手、守谷、水海道、下妻、下館、竜ヶ崎の各駅と、インターネットサイトで取り扱う。

文:上里夏生
(画像:関東鉄道)