前回コンテストの優秀作品をあしらった「鉄道写真詩コンテスト2022」のキービジュアル(資料:交通環境整備ネットワーク )

自分で撮影した鉄道写真に、自作の詩を添えて作品にする「鉄道写真詩」。全国の地方鉄道の再生や利用促進に実績を持つ、東京の一般社団法人・交通環境整備ネットワークが、「鉄道写真詩コンテスト2022」の作品を募集している。

迎えて6回目で、さいたま市の鉄道博物館が今年からスポンサーとして加わり、「鉄博賞」が創設される。

鉄道への注目度を上げる活動として、鉄道写真の撮影と詩作を組み合わせたコンテストを発想した。俳句や短歌の会は、特定テーマ(兼題)で創作するのが一般的で、最近はテレビのバラエティー番組でもおなじみ。それを、鉄道の世界に応用、兼題の写真も自分で撮影するのが、鉄道写真詩コンテストだ。

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創作のポイントについて、審査員を務める詩人・社会学者の水無田気流さんは、「鉄道写真詩は写真だけ、詩だけで表せない相乗効果を持つ表現方法。写真を説明するのでなく、写っていない部分に思いをはせて詩作するのがベター」とアドバイスする。

募集するのは、自分が撮影した鉄道写真に自作の詩を添えた未発表作品(1人3点まで)。詩は自由詩、散文詩を問わない(1行詩から20行以内)。

コンテストは鉄博のほか、国土交通省鉄道局、交通新聞社(旅の手帖)、東武博物館、日本現代詩歌文学館などが後援・協賛する。応募方法の詳細は、交通環境整備ネットワークのホームページで。締切は2022年9月30日、発表は同10月31日。

記事:上里夏生