※生田緑地のD51 408

向ヶ丘遊園の思い出を新たな喜びに

小田急は、向ヶ丘遊園から引き継がれる豊かな自然環境を活かして「人が集い楽しむ場」としての機能を再整備することによって、生田緑地の一部に「憩い」や「賑わい」を創出し、地域全体の価値向上へ寄与することを目指します。2004年11月に川崎市と締結した「向ヶ丘遊園跡地に関する基本合意書」をベースに、関係機関と協議しながら、これまで跡地利用計画の具体化を図ってきました。

今回始動する跡地利用計画は、「人と自然が回復しあう丘」を開発コンセプトに、跡地全体を「商業施設エリア」「温浴施設エリア」「自然体験エリア」の3つのゾーンに分け、身近なレジャーやちょっとした非日常を感じられる特別な空間や体験を創出します。あわせて、地域に新たな付加価値の提供を図るとともに、「自然、文化・芸術、教育」といった既に地域に存在する豊かな資産をつなぐハブ機能としての役割を果たします。

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2023年度の竣工を目指し、計画の具体化を推進するとともに、近日中に川崎市の条例に基づく環境影響評価手続きに着手する予定です。

《開発区域面積》
約162,700㎡

《工期・予定》
2018年12月:環境影響評価方法書 提出

2021年度:基盤整備工事 着手

2022年度:建物建設工事 着手

2023年度:竣工

《開発コンセプト》
「人と自然が回復しあう丘」
旧向ヶ丘遊園跡地は小田急線開業とともに歩んできた特別な場所です。かつて「花と緑の遊園地」として親しまれた自然豊かな丘は、今なお多くの人々の記憶に残るシンボルとして賑わいをみせています。遊園地の閉園によりまちから失われたこの場所を、「人と自然が回復しあう丘」という、新たなまちの中核として再生します。

《計画エリア 概要》
①商業施設エリア
生田緑地やその周辺に不足する飲食業態を中心とし、周辺施設をはじめとした地域資産を結ぶ「ハブ機能」を果たすとともに、計画地および生田緑地への来訪や滞在時間の拡大を目指します。

②温浴施設エリア
豊かな自然環境と都心までの眺望を併せ持つ露天風呂、都心周辺部では希少な貸切個室風呂や多様な機能を備えた規模感のある着衣サウナなどを幅広く展開予定。目的性が高くゆっくり滞在でき、施設規模や機能面で全国有数の温浴施設を目指すことで、インバウンドも含めて高い集客力を持つ魅力ある施設。

③自然体験エリア
都心に近く気軽に利用できるアウトドア系施設にはグランピングやキャンプ等の宿泊機能を計画するほか、事業者の企画力や施設運営力を活かして、他エリアとも連携した特徴のあるイベント等を実施し、憩いと楽しさの両立を目指します。


向ヶ丘遊園と言えば、東京ディズニーランドなどの誕生の遥か前、1927年(昭和2年)に開園。75年間にわたって多くの子供たちの歓声につつまれ、大人たちに自然の寛ぎを提供してきました。惜しまれながら2002年(平成14年)に閉園した時の面積は約29万㎡と広大な生田緑地の一部を成すものでした。新たに多くの人に喜びを提供する施設として復活することを待望します。