帝国データバンクは2月8日、2008年以降10年間の大雪による倒産について調査。

4年前の「平成26年豪雪」では、全国で16件の倒産があったと伝えた。

関東地方ではことし、2014年「平成26年豪雪」以来3年ぶりとなる大雪に見舞われ、道路・鉄道・航空便など各種交通機関が混乱。

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2月に入っても寒波の勢いは強く、日本海で発達した雪雲が北陸地方に流れ込み記録的な大雪が続き、物流網を中心に影響が広がっている。

同社は今回、過去10年間の大雪による企業の倒産事例(2008~2017年)をまとめ、結果を公表した。

農林漁業が最多、東ほど高く

2008年以降、10年間の大雪による倒産は21件が判明。業種別に見ると、豪雪によるハウス損壊被害などの影響を受けた農業・林業・漁業が4件。

製造や入荷状況に影響を受けた食料品・飼料・飲料製造業、飲食料品卸売業などの食品取扱業者、客足の減少が響いた旅館業・娯楽業などもあった。

また発生年別では、東京都でも45年ぶりの積雪量となった2014年が9件。その後、時間を経て経営状況に影響した企業もあり、2015年は3件、2016年は4件あった。いっぽうで、2008年と2012年は、大雪による倒産はなかった。

さらに地域別に見ると、関東が9件。東北は5件、北海道4件、北陸2件。

雪に慣れている地域よりも、雪に弱いとされている地域での発生が多く、中部・近畿・四国・九州では発生していない。