※2020年11月撮影

トップ画像は、多摩湖(村山貯水池)の取水塔。バックにメットライフドーム(西武ドーム)。何と言っても多摩湖の風景はこれですね。筆者も小学校の遠足以来、何度も眺めていますが、久しぶりに風景に心を奪われました。

武蔵大和駅の横を通る都道128号線(東村山東大和線)を北西に曲がって多摩湖通りを登ってゆきます。

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※2020年11月撮影

これがまた、延々となだらかに登ってゆくのです。

※2020年11月撮影

気分的に空間の広い反対側に渡って登ってゆきます。

※2020年11月撮影

ようやく視界が開けてきました。

※2020年11月撮影

村山貯水池のゲートに到着。武蔵大和駅から700mほど、徒歩10分は健脚の人、筆者の様な膝の痛い爺は写真を撮りながら坂道に15分以上かかりました。

※2020年11月撮影

ゲートから100mほどで取水塔が見えてきます。

※2020年11月撮影

とにかく水際に寄ってしまいます。大正14年(1925年)に完成した第一取水塔です。この風景が村山貯水池完成の昭和2年(1927年)以降、この地を訪れる人たちに愛されてきたのです。

※2020年11月撮影

ネオ・ルネッサンス様式、煉瓦造りの円筒に丸いドーム屋根の取水塔は、平成21年「東京都選定歴史的建造物」に選ばれています。

※2020年11月撮影

奥に取水量を増やすために昭和48年(1973年)に作られた第二取水塔があります。

※2020年11月撮影

多摩川の玉川水神社の横、羽村取水所から取水された水が地下導水管で8kmくらいかな、村山貯水池まで運ばれて貯留されます。その水を取水塔から採って東村山、境、朝霞、三園の各浄水場に送っているのです。

第一取水塔のブリッジから第二取水塔とメットライフドーム(西武ドーム)が対岸に見えます。

※2020年11月撮影

流石に子供の頃の遠足では見ることのなかった新しい風景です。

※2020年11月撮影

堤体のとば口に昭和2年(1927年)の村山貯水池完成時の親柱があります。

※2020年11月撮影

戦時中に爆弾から堤体を守るために親柱は耐弾層で固められ、カモフラージュのためにコールタールで黒く塗られていました。2003年~2009年の堤体耐震補強工事で耐弾層が撤去され建設された頃の親柱が出現。東京都水道局は、貴重な近代土木遺産として保存・展示しています。

右の堤体と村山貯水池。中国割烹旅館掬水亭と休園中の西武園ゆうえんち「ジャイロタワー」が見えます。

※2020年11月撮影

堤体の上を歩いて行くと多摩湖線・山口線の西武遊園地駅に行くことができます。

※2020年11月撮影

武蔵小金井から歩いて来た時は堤体の下を通り当時の西武ドームの横を歩いて上貯水池の堤体まで行きました。望遠レンズで撮った上貯水池堤体。県道・都道が通っています。何か工事をしていますね。

※2020年11月撮影

2008年11月の徒歩で来た時の上貯水池堤体と上取水塔。

※2008年11月撮影

下の堤体に戻って、眼下に狭山公園が広がります。西武園ゆうえんちの観覧車も見えます。

※2020年11月撮影

この時は狭山公園に降りて西武遊園地駅まで歩いて行こうか、とも考えましたが、来た坂道を降りて武蔵大和駅に戻りました。

※2020年11月撮影

次回は、西武遊園地駅に向かいます。

(写真・文章/住田至朗)