東急、終電時刻を最大約30分繰り上げ 2021年3月ダイヤ改正 こどもの国線除く全線で

東急は2020年12月16日(水)、来年3月のダイヤ改正で終電繰り上げを実施すると発表しました。こどもの国線を除く東急線全線が対象で、終電時刻は最大30分ほど繰り上がる見込みです。
繰り上げ幅が最も大きなところは、東横線渋谷行最終列車(平日)の約32分。武蔵小杉行の約31分がこれに続きます。初電の時刻はおおむね現行通りです。
<行先別最終列車の発車時刻一覧>※2020年12月16日時点














終電繰り上げは夜間作業時間や夜間作業に関わる要員の確保を目的としたもの。ホームドア設置やバリアフリー設備の整備など、安全設備の導入にともない保守業務量が増加しています。同社は実作業時間を約30分(約2割)増やすことで、夜間作業をより安全かつ効率的に実施できるとしています。
利用動向の変化も踏まえます。新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークが普及するなど、深夜時間帯を中心とする利用は落ち込んでおり、特に終電時間帯ではコロナ禍以前の40%~50%程度となっています。
一方で需要動向などを考慮し、混雑の集中が予想される場合は臨時列車の増発なども検討。一部の路線では利用動向に対応した運行ダイヤの適正化も実施します。
各終電時刻は現在検討中のもので、詳細は2021年1月下旬ごろ東急電鉄より発表予定です。
鉄道チャンネル編集部