「日本ものづくりワールド2021」幕張メッセで開催 鉄道分野の技術も発信

2021.02.11

コロナ感染拡大防止に万全の備えで開催された「日本ものづくりワールド2021」全景

中小企業を中心とするメーカーの総合展示・商談会「日本ものづくりワールド2021」が2021年2月3日から3日間、千葉市の幕張メッセで開かれ、500社以上が出展して自社技術を発信した。イベント企画会社・リードエグジビションジャパンの主催で、32回目の「設計・製造ソリューション展」、29回目の「3D&バーチャルリアリティ展」、3回目の「航空・宇宙機器開発展」など9つの展示会の総称。

鉄道分野では、新潟県三条市の刃物メーカーが木マクラギに四角い穴を開ける特殊工具を展示した。最近の鉄道業界はPC(コンクリート)マクラギが主流だが、レールが動くポイント部は摩擦の少ない木マクラギが使われる。レールとマクラギの締結部は、列車通過の振動による緩みを防ぐため、角穴で固定する。四角いドリルのような特殊工具は、4cm四方程度の角穴がきれいに開けられる。

兵庫県三木市の金属加工メーカーは、車体金属の劣化を診断する技術で鉄道の安全運行に支える。車体端部から長さ3cm程度のエ形の金属片を切り取り、両側から引っ張って強度を調べる。同じ会社は、パンタグラフのカーボン製スリ板加工でも、鉄道車両メーカーに製品を納入する。

東京の工作機械メーカーは、自律走行型ロボットを会場に持ち込んだ。ロボットは、JR東日本が2020年3月に開業した山手・京浜東北線の新駅・高輪ゲートウェイ駅で実施した実証実験に参加。高さ70cmほどで、駅事務室からコンコースの反対側にある会議室に書類や飲料を届けた。ロボットは電波を照射して、駅利用客などとの接触を避ける仕組みだ。

鉄道業界での活躍が期待される自律走行型ロボット

文/写真:上里夏生


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