12月11日 土曜日。関東はみごとなブルーの冬空、快晴。

JR京浜東北線 新杉田駅から工業地帯を抜け、八景島の海沿いを空中散歩し、京急 金沢八景駅へと結ぶ鉄道 横浜シーサイドラインに乗って、仕事現場に行ってみた。

9時台の金沢八景行きは、新杉田駅から座席がほぼ埋まり、立席客がいるほど。快晴の土曜日とあって、沿線の一大ウォーターパーク 横浜・八景島シーパラダイスへ“一番乗り”する10代・20代カップルやグループ、ファミリーたちで車内はにぎやか。

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工業地帯を抜けて、八景島駅へと向かう手前で、前方にまっしろに雪をかぶった富士山がみえる。

観光客はみんな、「みてみて! 真正面に富士山が見える!」と横の友だちに伝えて、「わーっ!」と。

いま横浜シーサイドラインを走る車両は、総合車両製作所横浜事業所などでつくられた2000形。

ゆりかもめや日暮里・舎人ライナーなどと同じく、自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT Automated Guideway Transit)だから、ゴムタイヤ特有の走りと、ゴツン、ゴツンという高架橋の継ぎ目を拾っていく音がおもしろい。

画像↑↑↑は八景島駅に入る手前の風景。八景島シーパラダイスを背にして軌道をみている感じ。

こんな海辺を行くから、金沢八景の湾越しにみえる富士山も絶景。見事な山容で、撮影するのを忘れたほど。

画像↓↓↓は、横浜・八景島シーパラダイスの散歩道。

ここ横浜・八景島シーパラダイスは、実は西武鉄道や西武バスをはじめ、プリンスホテル、西武園ゆうえんちなどと同じく、西武グループの施設。

一部のアトラクションには西武イズムともいえる絶叫コースターもある。

そこでどうして京急線の沿線エリアに、西武グループの施設があるか。

ここ八景島は、横浜市が人工島として八景島を造成し、その一部を横浜八景島という企業に貸し付けるかたちで横浜・八景島シーパラダイスを運営・管理し始めたのがルーツ。

その横浜八景島という企業が、西武グループの一員。同社はこのシーパラ運営・管理ノウハウを得て、2015年からは仙台うみの杜水族館、アクアパーク品川などへと横展開させている。

ちなみに、この横浜・八景島シーパラダイスにこの春登場した「バブルシューティング」「バタフライダー」「フライトイーグル」は、2020年8月31日に94年間の営業を終え閉園した「としまえん」から、ここシーパラにやってきたアトラクション。

この3つの乗り物は、西武グループだからこそできた譲渡ということで、マニアの注目を集めている。