南海電鉄が2026年4月ごろをめに、鉄道事業を分社化する方針を示しました。

南海グループは大阪・なんばを拠点に、南大阪・和歌山エリアを中心に公共交通サービスや不動産、ショッピングセンターの経営など多彩な事業を展開する「総合生活企業」として地域に根差して成長を続けてきました。

鉄道事業については「これまで築き上げてきた安全・安心な輸送サービスを将来にわたりサステナブルに提供し続けていくことを目指す」とし、分社化を通じて「経営の機動性強化と意思決定のスピード向上を図り、働き方改革やテクノロジーの活用などの運営の改革と、サステナブル投資の着実な実行によって、持続的な成長の実現に取り組む」と方針を示しました。

今後の成長を牽引するのは不動産事業ということになりますが、鉄道・不動産に続く「第三の柱」の創造にも注力。地域の価値を向上する「まちづくり」にグループ一丸となって取り組むとしています。

分社化後の体制 2026年4月予定(画像:南海電鉄)

分社化は、南海電鉄が100%出資して設立する新会社に鉄道事業を継承させる吸収分割方式を想定。

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