京王電鉄16年ぶりの新型車両 今までの京王電鉄車両とは一線を画すデザイン

外観はこれまでの京王電鉄の車両にはなかった立体感と曲面を多用した正面形状で、スマートな車両を表現しています。内装は沿線の「高尾山」の木々の深いブラウンと「繊維の街・八王子」の絹糸をモチーフとした華やかな室内空間を表現するとともに、上質さが演出されています。

斬新な外観を改めてチェック

①フロント面は、既存車両との違いを明確にするため、先頭車両の全長を500mm延長し、傾斜化 するとともに、正面のカラーリングに黒を用いてスマートな列車にしています。
②スカート部は、丸みを帯びた立体的な形状に、コーポレートカラーの京王レッドで鮮やかなカラーリングが施され魅力的なデザインになっています。
③外板にステンレス板をレーザー溶接でつなぎ合わせた「sustina(サスティナ=総合車両製作所で製造される日本国内向けの軽量化構造ステンレス車両の商標) 」構体を採用することで、従来のステンレス車両で見られた「つぎはぎ感」を解消し、滑らかに美しく仕上げるとともに、車体の強度が向上しています。
④行先表示器には、フルカラーLEDが採用され、視認性が向上しています。
⑤前照灯をLED化するとともに、シャープな正面形状に合わせた装飾灯が採用されています。

内装も再度見ておきましょう

①クロスシートとロングシートの両方に転換でき、「高尾山」の木々の深いブラウンと「繊維の街・八王子」の絹糸をモチーフにしたデザインです。背摺りは上品な織物とし、座面は色の明暗と凹凸を施すことで、立体感のある見た目と手触りになっています。
②座席幅を既存車両の450mmから460mm(3人掛け固定座席は450mmから505mm)に広げたほか、ヘッドレストと肘掛けを設置して座り心地を向上させています。
③床面は、落ち着きのある木目調を採用することで上質さが演出されています。
④LED間接照の調光機能により、「通常列車として運行する時は昼白色」、「座席指定列車として運行する時は落ち着いた暖色」とシーンに合わせて演出されます。
⑤袖仕切り板、妻引戸に大型ガラスを採用し、開放的な車内空間を創出しました。

5000系は総合車両製作所で製造され、最終的には10両固定 x 5編成の50両が導入予定です。2018年春からは、夜間の帰宅時間帯に座席指定サービスが始まります。来年の1月には愛称もつけられる予定です。楽しみですね。

問い合わせ:京王お客さまセンター TEL.042-357-6161(9:00~19:00)