トレンド

手軽で快適安心…レンタルオフィスというトレンドと存在感

2018.04.16

世界100か国以上1000都市を超える地域で、3000拠点を展開する世界最大レンタルオフィスプロバイダー、リージャス・グループ。

国内では32都市123拠点で展開するリージャスレンタルオフィスは、月額利用料2万円から、すぐに自分のサイズや現況にあったオフィスがつくれるというサービス。そこには、エントランスの受付から、自分専用のデスクや電話回線、インターネット回線、Wi-Fi環境、ラウンジ、会議室、プリンターなどが整っている。

規模や社員数を問わず、すぐに自分流のオフィスがデザインでき、拠点住所や電話番号も名刺に明記できることで、対外的な見え方や信用度、ステータスも確保できる。

同社は、広島駅から徒歩10分、広電本線が走る相生通り沿いに「リージャス広島稲荷大橋ビジネスセンター」をオープンさせた。広島エリアでは3拠点目。

「広島市内は、広島の中心を走る路面電車、広島電鉄に沿ってビジネスエリアが続く街。リージャス広島稲荷大橋ビジネスセンターは、広電稲荷町電停、銀山町電停から徒歩3分」

「周辺には、地元銀行の本店や証券会社が集まる金融エリアで、さらに首都圏や大阪、東京を本社とする企業の広島支店や営業所に最適なエリア」（同社）

メディア公開時に、同社日本法人西岡真吾代表は、「リージャス・グループが広島市内ですでに運営している2拠点は、非常に高い稼働率が続く。広島県全体の経済活動の順調さがうかがえる」と伝えた。

「リージャス広島稲荷大橋ビジネスセンターは、大手企業の本社やオフィスが集中するビジネスエリアの中心にあり、広電沿線の非常に視認性の高い場所に位置するため、アクセスがいいだけでなく、顧客からの信頼につながる拠点となるはず」（西岡代表）

リージャスは、オフィススペースのほか、受付・秘書サービス、会議室、コワーキングスペース、ドキュメントセンター、ビジネスラウンジなどを提供。

オフィススペースは、1人用から50人以上までをフレキシブルにアレンジでき、そのときの会社規模や仕事内容などで自由に変えられる。西岡代表は、オフィスをレンタルする時代をこう語る。

「たとえば、クライアントにもっと近い場所にオフィスを移す、事業規模拡大で部屋を大きくする、半年間は出向先で過ごし再びオフィスを構えるといった、流動的なニーズに手間取ることなくすばやく移行できる」

「これが、一般的な不動産が仲介するオフィス空間になると、内覧、仮契約、複数の審査、本契約、機材類移設、通信機器の再構築、引っ越し作業と、いろいろ重なり、時間やビジネスチャンスを奪われる」（西岡代表）

同社のレンタルオフィス利用シーンには、支店や営業拠点のほか、バックアップオフィス、面接会場、海外進出といったケースがあるという。

また、羽田空港や関西国際空港、阪急千里中央駅、阪急茨木駅、阪急伊丹駅など、空港や駅に直結した拠点（リージャス・エクスプレス）も置き、「今後も空港・駅直結タイプを拡大していく」という

メディア公開で記者たちは、電話回線や電話受付対応、メールボックス、ラウンジ、インターネット回線などのサービスに注目していた。

「たとえば、女性ひとりで事業を立ち上げるとき、自宅の電話番号などを名刺に載せたくない。自宅やその周辺のプライバシーをのぞかれてしまうようで、仕事に集中できないといった心配がある」（女性記者）

「個々の電話回線を用意できて、電話受付や郵便物受取も代わりに行ってくれるので、対外的にもセキュリティ面でもメリットがある。カードキーで入退するので、自分で賃貸スペースを借りてオフィスとして活用するよりも手軽で安心」（女性記者）

いっぽうで、フリーランス記者たちは、月額1万7000円ほどで世界各地に点在する3000拠点（国内32都市123拠点）の共同ワークスペースが無制限で使える「ビジネスワールドメンバーゴールド」に注目していた。

「取材先できれいなラウンジ、カフェコーナー、インターネット回線などが使えて、24時間利用可能となると、賃貸オフィス物件を持つ必要がなくなってくる。Wi-Fiが整うカフェを探す面倒もいらないし、仕事環境もベスト」とフリーランスの記者は笑った。

―――ワールドワイドに動き回る営業マンから、ひとりで起業した女性、弁護士や技術者まで、さまざまな利用シーンで台頭してきたレンタルオフィス。

リージャス広島稲荷大橋ビジネスセンターのメディア公開時も、ひとりの女性が13時ごろカードをピッとやって入室し、ラウンジで淹れたコーヒーを片手に、パソコンを立ち上げる姿があった。窓の向こうには、ゆったり流れる猿猴川の上を行く、広電の電車が映った。