武庫川団地に阪神の「赤胴車」 地域のコミュニティ拠点に
阪神電気鉄道株式会社(以下、阪神電鉄)と独立行政法人都市再生機構(以下、UR)は16日、地域、暮らし、健康などの分野で相互に協力し、阪神電鉄沿線のUR賃貸住宅団地を中心とした地域の活性化に資することを目的とした包括連携協定を締結しました。
具体的な連携施策として、阪神電鉄が沿線活性化施策として取り組む「子育て支援」「女性活躍支援」「ウォーキング」などのイベントをUR団地で実施するほか、引退する「赤胴車」を武庫川団地内に設置し地域のコミュニティ拠点として活用していきます。
阪神電鉄がURに譲渡する車両は武庫川線車両の7990形か7890形のいずれか1両。2021年春をめどにURが武庫川団地内に設置します。
阪神電鉄の「赤胴車」
“1958年・59年に急行用として製造された車両(3301形・3501形)の外装が、上部がクリーム色・下部がバーミリオンに塗り分けられていたことから、当時人気のマンガキャラクターであった赤胴鈴之助にちなんで「赤胴車」の愛称がつけられました。”(株式会社阪神電気鉄道の公式リリースより引用)
「上部がクリーム色・下部がバーミリオン」という配色はその後製造された車両にも採用され、阪神の伝統カラーとして親しまれてきましたが、2000年代から徐々に新しいカラーリングの車両に置き換わり、その数を減らしていきました。2015年には本線からも引退し、現在運行している武庫川線の4編成(2両編成)も2020年度内に引退します。
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鉄道チャンネル編集部