トップ画像は圧倒的な赤。ダルマは高崎の特産だと思っていましたが、川崎大師でも毎年1月3日に「だるま市」が開かれるのです。知らなかったなぁ。

京浜急行発祥の地記念碑の前から川崎大師駅前広場。右に厄除門があって参道になっています。

厄除門をくぐります。

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厄除門の下から駅を振り返ります。左に京浜急行発祥の地記念碑が見えています。小さいから分かり難いかな。

表参道と言っても「ふつーの商店街」です。しばらく進むと右側にお大師様の塀がありました。何しろ小学校低学年のお正月に亡き父親に連れてきてもらったのが筆者の唯一の川崎大師体験なのです。半世紀以上昔の出来事なので記憶は半ば朦朧(もうろう)としています。とにかくテキヤさんの屋台が見わたす限り並んでいた視覚的記憶はあります。ホンモノの「ガマの油売り」を見たのもこの時だったと思います。記憶では、ちゃんと時代劇の浪人のカッコをしていました。(笑)

しかし訪れた2020年3月11日(水)はコロナ・ウィルス騒動もあって人通りはほとんど無く、表参道はひっそりと静まりかえっています。

表参道に馬頭観音大菩薩の祠がありました。馬頭観音は観音菩薩の変化身の一つです。近世以降、交通運輸手段を担ったのは馬でした。その馬が急死した場所などに馬頭観音が祀られてきました。「馬頭観世音」の文字だけが彫られた石碑を多く見かけますが多くは愛馬を供養する為に飼い主が建てたものの様です。観音様なのに鈴があります。鈴は神道で「柏手(かしわで)」と共に「邪気を祓う」という意味があります。仏教の小さな「おりん」をチーンと鳴らすのも同様の「破魔(はま=悪魔の魔力を打ち破る)」なのですがたぶん神仏習合なのでしょう。

美味しそうな鰻屋さんがあります。食べたいなぁ。でも懐が寂しいなぁ。

ダルマをたくさん並べたお店がありました。この先には何軒もありますが、ほぼ初めて見る光景なので見とれてしまいました。ダルマ専門店が複数成り立つというのもすごいです。まぁ、生ものではないので日持ちする商材ですが。

川崎大師入口は右です。あ、信号が変わった。急いで歩道に戻ります。

表参道の信号を右に曲がって最初の角を右折すると正面にお大師様。両側は浅草の仲店みたいな感じです。参拝者もポツポツいますが、それよりも飴を売るおばちゃんたちが両側からノンビリと声をかけます。これがなかなか楽しい。

このお店も見事にダルマが並んでいます。こちらはトップ画像と違って色とりどりです。

山門が見えてきました。

大きなお寺です。

では境内にお邪魔します。【駅ぶら03】京浜急行129 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)