リノベーション後のシェアリビング(左)とレンタルスペースのイメージ 画像:名鉄

名古屋鉄道は、愛知県稲沢市の名古屋本線大里駅に直結する法人向け社員寮を、シェアスペースを併設する一般向け賃貸マンションにリノベーションする。来年2月の竣工を予定する。

建物は鉄筋コンクリート造り5階建て。コロナ禍時代に合わせた資産の有効活用策で、東京に本社を置く賃貸住宅仲介のグッドルームにデザインと施工を依頼した。社員寮は1994年竣工と比較的新しく、名古屋市中心部へのアクセスも良好で、人気を呼ぶことが予想できる。

リノベーションでは、宅配ボックスやテレビモニター付きオートロックシステムを設けて入居者の利便性や安全性を確保。2~5階の居住スペースは白を基調としたシンプルなデザインで温かみある空間に改修する。1階共用部はテレワークに対応したワークスペースを配するほか、入居者が利用できるシェアリビング、トランクルーム、ランドリー、入居者以外も利用可能なレンタルスペースを設ける。

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竣工後は、グッドルームに一括賃貸し、同社のポータルサイトで入居者を募集、シェアスペースの運営なども任せる。

文:上里夏生