外観イメージパース(渋谷駅方面から)

東京都が30日、宮益坂地区市街地再開発組合の設立を認可しました。約10年にわたり地元の権利者を中心に検討が進められてきた、宮益坂地区のまちづくりがいよいよ本格化します。

宮益坂地区第一種市街地再開発事業は、4社9路線が乗り入れる渋谷駅の東側、明治通りに面する約1.4ヘクタールの区域が対象。東急とヒューリックが参画し、渋谷駅とのつながりを強化した都市基盤および周辺地域への多層にわたる歩行者ネットワークを整備。誰もが快適に歩ける回遊性のあるまちの実現を目指します。

宮益坂地区第一種市街地再開発事業位置図と周辺の路線
再開発地区はA街区・B街区・C街区に分けられる
整備するアーバン・コアと地下広場および上空通路のイメージパース

再開発エリアでは、大規模なホール・カンファレンスおよび国際水準の宿泊滞在施設、官民連携の産業育成支援施設を整備。東京の代表的なビジネス・交流拠点の一つとして渋谷の発展に寄与します。また、御嶽神社を建て替え、再整備することで街の文化の継承を図るといいます。

断面図
御嶽神社の建て替え、再整備を行うC街区(右)と大山街道のイメージパース

さらに、建物の省エネルギー化やエネルギー利用の効率化などによる環境負荷低減や、災害時における帰宅困難者受入施設および防災備蓄倉庫等の整備により、防災対応力を強化します。

今後のスケジュールは、2027年度着工、2031年度竣工・開業予定。

(画像:東急)