画像:JR東日本

JR東日本が進める品川開発プロジェクト計画エリア内から、2020年7月、高輪築堤の一部とみられる構造物が発見された。

1872(明治5)年、新橋~横浜駅間が正式に開業した(いずれも現在の同名駅とは異なる)。高輪築堤は当時、東京湾の浅瀬に線路を敷設するために構築されたものだ。海上を行く蒸気機関車の様子は錦絵にも描かれており、文明開化を象徴する存在となっていたが、後年埋め立てられ、所在が分からなくなっていた。

JR東日本は出土した高輪築堤について、港区教育委員会などの関係者や鉄道博物館と連携を図りながら調査・研究を進めており、現地保存や移築保存を通じた公開展示、周辺地域を含めた歴史・地域文化を学べるプログラムの実施などを検討しているという。一般の方を対象とした見学会も計画中で、詳細は別途告知される。

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鉄道チャンネル編集部