※2020年12月22日撮影

というのは、亀山駅がJR東海とJR西日本の境界駅になっていて、関西本線は名古屋駅から亀山駅までの59.9kmがJR東海。単線ですが直流1500Vで電化されています。JR西日本が運営する中で亀山駅から加茂駅間(61.0km)は、非電化で単線。加茂駅からJR難波駅間(愛称:大和路線)は、1500V電化区間になります。さらに木津駅から終点のJR難波駅までは複線になります。(天王寺駅~新今宮駅間は複々線)

トップ画像は、亀山駅のJR東海とJR西日本のディーゼルカー。停車場中心59K900M。関西本線名古屋駅からの営業キロは59.9km。

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一番右が関西本線加茂方面、途中から架線がなくなります。左、転車台の向こうにJR西日本のディーゼルカー。

※2020年12月22日撮影

一方の紀勢本線(384.2km)は、これが逆転します。JR東海が管轄する亀山駅から新宮駅までの180.2kmは非電化。JR西日本の新宮駅~和歌山駅間(204.0km)は、1500Vで電化されているのです。しかも紀伊田辺駅から和歌山駅までは複線です。

紀勢本線5番線には架線がありません。

※2020年12月22日撮影

つまり名古屋駅から関西本線に乗って亀山駅まで来ると、必ずここで乗り継ぎになります。非電化ディーゼルカーに乗り換えます。

また紀勢本線に乗ると新宮駅までディーゼルカーですが、新宮駅で乗り継ぐのは電車になります。

新宮駅ホームから。JR西日本の電車に混じってJR東海のディーゼルカーも見えます。

※2020年12月24日撮影

このちょっと不思議な関西本線と紀勢本線ですが、実は素晴らしい木造駅舎が多く残っています。木造駅舎ファンにとってパラダイスの様な路線なのです。【木造駅舎巡礼】で各駅を丁寧に見てゆきます。お楽しみに。

オマケ、関西本線の車窓から撮った亀山駅の転車台。お向かいさんの腕が写っています。(笑)

※2020年12月29日撮影

(写真・記事/住田至朗)