関東圏に次いで関西圏などで緊急事態宣言が出た1月14日、5時。仕事で京葉線の東京行き初電 424Y に乗ってみると、意外にも乗客が多い。

きょうの初電を担う京葉線E233系5000番台の中間電動車に乗ってみて、新浦安の手前で乗客を数えてみる。

この初電に乗る客は見事に、1席空けて座っていた。E233系の中間電動車は、7人がけロングシートが左右各3本、6本ある。そこにひとつずつ空けて4人が座る。これで4人かけるロングシート6本で24人。

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加えて車端部の3人がけロングシートにひとつずつ空けて2人。2かける4で8人。この日は新浦安手前で立ち席6人。合計38人。

そこで思う。電車の定員ってなんだ? と。

座席定員とサービス定員がある

国内の鉄道車両は、座席数を数えた座席定員と、「通常の運行に支障のない定員数」を示したサービス定員、「車両の構造、または運転上、それ以上乗っては危険だという員数」を示す保安定員があるという。

国内の鉄道は、このサービス定員を“定員”とし、乗用車や航空機、船舶などは保安定員を“定員”としている。

鉄道の定員は車両の床面積によって決まり、普通鉄道構造規則では、座席が幅400ミリ以上、奥行き400ミリ以上、立ち席は1人あたりの占める広さが0.14平方メートルと定められている。

また、座席定員は旅客定員(座席、立ち席定員の合計)の3分の1以上あることが必要という条件がある。

そこで、E233系5000番台 中間電動車の定員をみてみると、定員が160、座席定員が54。

きょうの京葉線初電の自分が乗った中間電動車は、このとき38人。38÷54=0.70370、座席着席率70%とまではわかる。

次に気になるのは、このときの混雑率や乗車率

次に気になるのは、このときの混雑率や乗車率。鉄道の乗車率は、車両の乗車定員に対して、実際に乗っている人数の割合。混雑率は、輸送人員÷輸送力で割り出す。

だから、きょう乗った京葉線 初電 E233系5000番台 中間電動車の“数えたときの瞬間の乗車率”は、ざっくり、38人(数えた乗客数)÷160人(E233系中間車の定員)×100=23.75%。ざっくり。

混雑率は、乗車定員を100%としている。これは、「座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる」という混雑感。

ちなみに、150%は、肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。180%は、体が触れ合うが、新聞は読める。200%は、体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。250%は、電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない。

―――という具合。ニューノーマル時代、電車利用シーンも変わってきたいま、200%なんていう時代は“伝説化”しつつある。