バッテリーの車両搭載と地上配置で大規模停電対策_東京メトロの三線軌条は車載、相互直通路線は地上

2021.03.11

震災などで停電が発生した場合を想定し、大規模停電対策を打っている東京メトロ。

同社では、大規模停電などで駅間に停止した列車を最寄りの駅まで走行させるための設備を整備している。

たとえば、国内地下鉄で東京メトロが初めて搭載した非常用車上バッテリーは、2018年4月に銀座線電車全40編成のすべてに搭載が完了した

また、丸ノ内線では新型2000系車両の導入にあわせ2018年度から搭載をすすめ、全52編成中、31編成への搭載が完了。2023年度までに全52編成に導入する予定。

三線軌条の銀座線と丸ノ内線の非常用車上バッテリーは、平常時は第三軌条(サードレール)などの電力供給源から車両に搭載した非常用車上バッテリーに充電。

停電時は非常用車上バッテリーから車両の駆動システムに電力を供給することで、列車を最寄り駅まで自力で走行させることができる。

相互直通運転路線は地上設置型の非常用地上バッテリーで対処

いっぽう、地上にバッテリーを配置し大規模停電などに対応させるケースもある。

銀座線・丸ノ内線以外の相互直通運転を実施している路線では、すべての車両に非常用車上バッテリーを搭載することが難しいことから、地上設置型の非常用地上バッテリーを設置して対処。

平常時は、減速列車からの回生電力を吸収して蓄えた電力で加速列車をアシストすることで省電力化に貢献。

電力会社から送電停止となり停電した場合は、非常用地上バッテリーから電車線(架線)に電力を供給することで、駅間や長大橋りょう(鉄橋上)に停止した列車を最寄り駅まで自力で走行させる。

とくに長大橋りょう区間で止まってしまった車両から、乗客が線路を歩行して避難することが難しいことから、長大橋りょう区間に電車電力を供給する4変電所に、この地上設置型の非常用地上バッテリーを設置している。

その4つの変電所の非常用地上バッテリー設置年月、橋りょう区間については次のとおり。

2016年3月 東西線 葛西変電所 南砂町~西葛西(荒川・中川橋りょう)

2016年9月 日比谷線 千住変電所 北千住~南千住(隅田川橋りょう)

2017年3月 東西線 行徳変電所 妙典~原木中山(第二江戸川橋りょう)

2017年3月 千代田線 綾瀬変電所 綾瀬~北千住(荒川橋りょう)


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