協定書にサインする市川にかほ市長(左)と原口jeki社長

JR東日本グループのジェイアール東日本企画(jeki)は、秋田県にかほ市と包括連携協定を締結した。全国的に期待が高まる、昼はレジャー、夜は仕事のワーケーションなどで起業家を誘致し、にかほを東北のスモールビジネス拠点に育てる。

秋田県南西部のにかほ市は人口約2万3000人で、鉄道はJR羽越線が走る。基幹の広告事業から最近は地域との協業ビジネスにも力を入れるjekiは、秋田支店が中心になって同市へのワーケーションやコワーキングを誘致、地域振興に貢献するとともに、鉄道利用の促進を図る。

にかほ市は、羽越線上浜駅が最寄りの旧上浜小学校を起業家向けのインキュベーション拠点施設「わくばにかほ」としてリノベーション。2021年3月に改装を終えた施設はオフィスやコワーキングスペースを備え、創業支援事業により、起業家などが地域資源を活用したビジネスに挑戦できる環境を整える。

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にかほ市とjekiの協定では、それぞれのノウハウや経験、地域ネットワークに相乗効果を生み出し、超高齢化や人口減少社会といった地域課題への対応力を高める。

協定締結のセレモニーでは、市川雄次にかほ市長と原口宰jeki社長が協定書にサイン。相互に力を合わせて、地域振興に成果を挙げる方針を確認した。

文:上里夏生
(写真:jeki)