ホームが長い!【木造駅舎コレクション】005
写真01※2021年4月撮影
トップ画像は、椎田駅に到着する日豊本線下り中津行列車。JR九州813系交流近郊型電車3両編成。水戸岡鋭治さん(ドーンデザイン研究所)が初めてデザインを手がけた近郊型電車です。1994年(平成6年)に登場しましたが、30年近い日々を経ても新鮮に見えるのは、三浦半島に住む私がふだん眼にしないからでしょうか。
椎田駅1番線ホームから改札口。2006年(平成18年)ホームが嵩上げされたために駅舎には数段の段差があります。右にはバリアフリーのスロープがあります。
※2021年4月撮影
構内の跨線橋に上り1番線ホームと駅舎を見ています。線路の奥は小倉駅方面。
※2021年4月撮影
こちらは、反対側。中津駅、大分駅を経て宮崎駅、鹿児島駅方面です。ホーム左の駐輪場にはすごい量の自転車が駐められています。1番線ホームのイエローラインの先は嵩上げされていません。懐かしい白線が長く続いています。同様に元・島式ホームも嵩上げされていませんが、かつて中線のあった側には注意喚起のイエローラインが目立ちます。しかし、ホームが長い!
日豊本線は小倉駅から大分県の立石駅までは複線区間です。
※2021年4月撮影
元・島式ホームに下りて駅舎を見ています。ホームとの段差が分かります。
※2021年4月撮影
駅舎のホーム側正面。
※2021年4月撮影
嵩上げ部分から下りて中線側のイエローラインと懐かしい白線。嵩上げされた部分にはフェンスが設けられています。駅舎の左側に小さな木造の小屋が並んでいます。後で見に行きます。
※2021年4月撮影
駅名標を忘れてはいけませんね。
※2021年4月撮影
椎田駅は、1897年(明治30年)豊州鉄道(初代)によって開設されました。1901年(明治34年)豊州鉄道が九州鉄道(初代)に買収されます。1907年(明治40年)九州鉄道は国有化されて帝国鉄道庁の所管になりました。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR九州に継承されます。
駅名標横の名所案内、天然記念物があるのですね。大きな楠(クスノキ)です。
1番のりばに戻って小屋を見に行きました。左側(小倉駅側)の小屋には「物品」と表札があります。
※2021年4月撮影
建物財産標がありました。駅舎から5年後、昭和16年3月。1941年は、12月に帝国海軍がハワイ真珠湾を奇襲攻撃して太平洋戦争が開戦した年です。右側にかなり読み難いですがオリジナルの建物財産標らしきものもあります。
※2021年4月撮影
次回は、エクセレントな豊前松江駅の木造駅舎です。お楽しみに!
(写真・文/住田至朗)
※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。