【木造駅舎カタログ】東海道本線001 早川駅
※2020年8月撮影
これまで撮りためた木造駅舎を【カタログ】として1回1駅で並べてみようと思います。東海道本線から始めます。
東海道本線は、起点東京駅、終点が神戸駅の589.5km(支線を除きます)。起終点駅を含め186の駅があります。もちろん旧国鉄時代から日本の大動脈です。大きな駅も多く「木造駅舎なんて残ってるの?」と思われるかもしれません。筆者もその様に思いましたが、調べてみると多くはありませんが魅力的な木造駅舎があります。
筆者は「東海道本線」と書いていますが、これは旧国鉄時代の『日本国有鉄道線路名称』によるもので、国鉄分割民営化後の『日本国有鉄道の事業等の引継ぎ並びに権利及び義務の承継等に関する基本計画』では、「東海道線」と定められています。国土交通省『鉄道要覧』では「東海道線」が、JRの線路名称公告では「東海道本線」が使われるなど両方の名称が並立して使用されています。以降、筆者は基本的に「東海道本線」を使用します。
では、ここから東海道本線のスタート。東京から大阪に向かいます。まずは早川駅。下りで小田原駅の次です。
※2020年8月撮影
駅前ロータリーがあってその中が駐輪場になっています。
※2020年8月撮影
駅は1922年(大正11年)12月に開業しましたが、翌年の関東大震災で駅舎は倒壊。その後再建されたものです。
※2020年8月撮影
赤い丸型郵便ポストが良いですね。古い駅には郵便ポストと電話ボックスがセットです。左側、駅舎前の石碑、近寄って読んでみました。「早川青少年健全育成協議会」でした。
※2020年8月撮影
駅出入口に建物財産標があり、大正11年12月30日と記載されていました。開業した9日後です。しかし震災直後に再建された現在の駅舎にオリジナルの駅舎が登記された日付が記載されたのかもしれません。
※2020年8月撮影
斜めから。高架上のホームが見えます。
※2020年8月撮影
カメラ位置を下げます。
※2020年8月撮影
反対側。左の白い建物は信号か電気の設備でしょうか。
※2020年8月撮影
駅前ロータリー。右に進むとすぐに小田原漁港です。
※2020年8月撮影
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は安全最優先、あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)