【木造駅舎カタログ】東海道本線/補遺010/46 原駅

2021.09.15

※2021年6月撮影

トップ画像は、東海道本線原駅。古くは東海道の原宿、宿場として栄えた土地です。原駅は、1948年(昭和23年)に改築された木造駅舎。1990年代に宿場だった歴史から武家屋敷風に改修されています。なかなか端正でキレイな駅舎です。左にバリアフリーのスロープがあります。

しかし何故、武家屋敷というと「海鼠(なまこ)壁」なのか、以前から個人的に不思議に感じています。「なまこ壁」は、むしろ土蔵とか豪商の屋敷のイメージです。

それはさておき、武家屋敷風にリニューアルされた駅舎はとてもシックな雰囲気。

※2021年6月撮影

特に正面の駅名標、壁面に対象で付けられた電灯など、デザイン面が素晴らしい。瓦屋根のポイントも高いです。

※2021年6月撮影

原駅は、1900年(明治33年)官設鉄道東海道線の駅として開業しました。1909年(明治42年)線路名称制定で東海道本線の所属駅になります。1948年(昭和23年)現行の二代目駅舎に改築。1949年(昭和24年)沼津駅~静岡駅間が電化。

東海道本線の全線が電化されたのは、1956年(昭和31年)と意外に遅いのです。

1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東海・JR貨物に駅は継承されます。1997年(平成9年)貨物列車設定廃止。2008年(平成20年)バリアフリーのエレベーター、多機能トイレの供用開始。

駅舎の西側には、駅が創業した1900年(明治33年)に作られた煉瓦造りのランプ小屋が残っています。電灯が灯るまで駅はランプの明かりで照らされていたのです。

※2021年6月撮影

駅前広場の西側から。駅舎をはさんだ東海道本線の南側に300m行けば太平洋の海岸です。

※2021年6月撮影

常に駅前にはタクシーが客待ちをしていますが、トップ画像はタクシーがいない稀な瞬間をとらえています。

※2021年6月撮影

この瞬間です。(笑)バリアフリーのスロープがよく見えます。空模様が急速に悪化。この後雨が降ってきました。

※2021年6月撮影

さらにカメラを少し下げます。

※2021年6月撮影

ここまで下がるとようやく東側の妻壁が見えました。

※2021年6月撮影

駅前はずいぶん長い間この様な「工事中」の状態です。

※2021年6月撮影

駅前広場から見ています。富士山はもう少し左に見えます。別の日に撮ったので空が青い。ここまで好天だと駅舎が完全な逆光なのです。

※2020年12月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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