鉄道博物館ナデ6110形式6141号電車重要文化財指定

大宮の鉄道博物館には国の重要文化財が、1997年(平成9年)指定の「1号機関車(150形式)」と2003年(平成15年)に指定された「鉄道古文書 (明治時代の鉄道創業期の鉄道建設・運営に関わる公文書群)」「1号御料車(初代)」の3つがあり、今回の「ナデ6110形式6141号電車」は4件目となります。また鉄道用電気車両(電車)としては「日本初の地下鉄車両 1001 号電車」とともに初めての重要文化財指定となります。

「ナデ6110形式6141号電車」は鉄道院(国鉄の前身)新橋工場で初めて製造されたボギー電車(車体の前後に2軸台車を装着した車両)ホデ6100形式の改良タイプとして1914年(大正3年)に製造されました。現存する最も古いボギー電車です。最大の特徴は山手線・中央線の通勤・通学客の増加に対応するために統括制御装置を本格的に導入し重連運転を可能にした点です。さらにロングシートや片側3つの扉でスムーズな乗降を実現するなど木造車体ですが今日の通勤型電車の原型とも言えるのです。

鉄道博物館ナデ6110形式6141号電車重要文化財指定2

この車体は1925年(大正14年)私鉄(目黒蒲田電鉄・現東京急行電鉄)に払い下げられましたが、約50年近く活躍した後、1972年(昭和47年)に国鉄に返還され大井町工場で復元工事が実施され、鉄道記念物に指定されました。その後JR東日本総合車両センターでも復元工事が行われた上で鉄道博物館の開館時(2007年・平成19年)からヒストリーゾーンで保存・展示されています。Watch Full Movie Online Streaming Online and Download

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※写真は鉄道博物館リリースより