「SL北びわこ号」イメージ(しまじろう / PIXTA)

京都鉄博は2021年9月7日、「もう一度、『SL北びわこ号』に会いたい」という声を受け、特別企画を実施すると発表した。体験展示「SLスチーム号」の客車を12系客車2両に変更し、日替わりでヘッドマークを取り付けて「SL北びわこ号」風に仕立て、期間限定で運行する。

運行期間は2021年9月30日~10月5日の6日間、11時~16時にかけて、おおむね30~60分に1本運行する。ヘッドマークの取り付け予定は下記表の通り。牽引機は前日18時頃に京都鉄博HP上で発表する。

画像:京都鉄道博物館

乗車料金は大人(高校生以上)300円、子ども(3歳~中学生)100円で、通常の「SLスチーム号」と同料金となる。なお、今回の「SLスチーム号」運行期間中は、「きかんしゃトーマス原作出版75周年記念SLスチーム号の運行」は行わない。

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また京都鉄博は、「SL北びわこ号」で使用された「春夏秋冬」の各ヘッドマーク4種をモチーフにしたマグネットに、京都鉄博開館5周年記念ヘッドマーク2種を加えた6種セットの記念グッズ付き入館券を10月より販売する。販売数量は500枚限定で、同館HPのリンクから遷移できる「アソビュー!」で購入後、京都鉄博で引き換える。

【SL北びわこ号について】
「SL北びわこ号」は湖北地域の観光振興を目的として、北陸本線(米原―木ノ本間)で1995年に運行を開始したイベント列車。客車には12系客車を使用し、蒸気機関車が牽引した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年春からの運転を見合わせていたが、煤煙の影響の少ない換気が困難であったこと、また部品の入手や保守の問題から、営業運転を再開することなく、JR西日本より2021年5月に運行終了が発表された。

なお、「SL北びわこ号」を牽引していたC56形160号機は、2018年に本線から引退したのち、京都鉄博で「SLスチーム号」の牽引機として活躍している。

鉄道チャンネル編集部