2021年12月18日より、JR東京駅丸の内北口の「東京ステーションギャラリー」にて、「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展が行われています。開催前日となる17日には、メディア向けの内覧会が行われ、多くの報道陣が詰めかけました。

現代のファンタジー文学として、20年以上の長きにわたり世界的な人気を誇る「ハリー・ポッター」シリーズ。本展は大英図書館が2017年に企画・開催した展覧会 “Harry Potter: A History of Magic”の国際巡回展で、2018年のニューヨークに続き、日本での開催となりました。

※日本では兵庫県立美術館と東京ステーションギャラリーの2会場で開催。兵庫県立美術館では2021年9月11日~11月7日にかけて展示が行われました。

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原作者J.K.ローリングの直筆原稿やスケッチに加え、大英図書館が所蔵する貴重な書籍や資料がずらり。「ハリー・ポッター」の世界の底流にある伝承や魔法の歴史を紐解きます。展示内容はハリーが学んだホグワーツ魔法魔術学校の科目に沿って、錬金術、薬草学、呪文学、天文学、占い学など10章で構成されています。

ジェームズ・スタンディッシュ『リプリー・スクロール』イングランド、16世紀 大英図書館蔵(写真手前)
展示会場内の様子
「人魚ミイラ」(写真左)「龍ミイラ」(写真右)、いずれも日本、1682年寄贈(?)瑞龍寺(通称 鉄眼寺)蔵
ジェームズ・シモンズ、マルビー&カンパニー製「大太陽系儀」ロンドン、1842年 国立海事博物館(ロンドン)蔵

賢者の石の作り方を記した『リブリー・スクロール』の展示など、同シリーズのファンならずとも興味を惹かれるものばかり。また、会場となる東京ステーションギャラリーを設計したのは、イギリス留学経験のある辰野金吾氏。3階部分は2012年に復元されていますが、2階部分には創建当時の赤レンガの展示壁面が残っており、同展の雰囲気をより一層盛り立てます。

<「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展 概要>
会場:東京ステーションギャラリー(JR東京駅 丸の内北口)
会期:2021年12月18日(土)~2022年3月27日(日)

記事:一橋正浩