東京都千代田区の「昭和館」で開館25周年を記念した特別企画展「昭和を駆け抜けた超特急 ~燕、そして新幹線へ~」が開催される。開催期間はあす2024年3月9日(土)~5月6日(月・振休)までのおよそ2か月。

1930(昭和5)年の特急列車「燕」の誕生から、1964(昭和39)年の「新幹線」登場までの軌跡を紹介。展示は「超特急『燕』の誕生」「戦時体制と鉄道」「復興―『夢の超特急』への道―」の3区画に分かれており、同館収蔵資料のほか、さいたま市の鉄道博物館、京都市の京都鉄道博物館などの資料も並べる。

特急「燕」が描かれた子ども用の着物など国民生活に密着した同館らしい資料もあり、鉄道専門の博物館・資料館とはまた違った切り口で楽しめる。博物館には行き飽きた、というベテランの鉄道ファンにもおすすめだ。

「燕」が描かれた子供用の着物
ビジネス特急こだま号のおもちゃ 愛称板やJNRマークも描かれ、作り込まれている

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昭和館は1999(平成11)年にオープン。国民が経験した戦中・戦後の国民生活を紹介している。企画担当者によれば、同館が「鉄道」をピンポイントで取り上げるのは今回が初めてという。

「当館は昭和10年から30年代、戦中戦後の人々の暮らしを扱っています。時代の流れを『超特急』などの資料を通じてお伝えできればと思います」(企画担当者)

昭和館の最寄り駅は東京メトロ東西線・半蔵門線、都営地下鉄新宿線「九段下駅」(4出口から徒歩1分)。開館時間は午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)、月曜休館(4月29日・5月6日は開館)。企画展入場料は無料。

期間中には0系ミニ新幹線に乗って記念撮影ができるイベント、担当者による展示解説やワークショップなどが行われることもある。詳細は「昭和館」ホームページに掲載。

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