※2021年12月撮影

トップ画像は、山口線石見(いわみ)横田駅。山口線の木造駅舎もこの駅でお仕舞い。新山口駅前でピックアップしたレンタカーで100km以上、国道9号線をノンビリ走ってきました。山口線日原駅から益田駅までの区間、国道は187号線になりました。石見横田駅は、日本海まで直線距離で6kmちょっとの場所なのです。

とは言え、駅の周囲はまだまだ中国山地、山の中です。駅舎前に大きな樹木が有ったと思いましたが、スッキリしています。

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※2021年12月撮影

アルミサッシが目立ちますが、駅舎の改修は最小限の様で、オリジナルっぽい外壁が木造駅舎らしくてとても良い状態です。

※2021年12月撮影

駅舎の北側はフェンスがあって構内敷地の様です。

※2021年12月撮影

ホームと駅名標がフェンス越しに見えます。

※2021年12月撮影

駅名標。冬の間は見えますが夏場は草で見えないでしょうね。

※2021年12月撮影

石見横田駅は、1923年(大正12年)4月開業。駅の西側に向横田という地名があります。開業した頃、駅は高城村にありました。その高城村は、1889年(明治22年)町村制施行で神田村、向横田村、などが合併して発足したのです。その向横田から駅名が付けられたのでしょう。1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化で駅はJR西日本に継承されています。

待合室は南側にあります。横は駐輪場。

※2021年12月撮影

駅舎はオリジナルの状態がよく保たれています。

※2021年12月撮影

北側から。駐輪場の上屋越しです。

※2021年12月撮影

駅舎出入口。建物財産標などは発見できませんでした。残念ながらアルミサッシの引き戸に交換されています。それよりも左の洗面台が気になります。駅舎出入口に洗面台は珍しいと思いませんか?

※2021年12月撮影

無人駅です。駅前広場の角に古い家屋。「益田タクシー(株)横田営業所」という表札がかかっていました。左に「平和の碑」があります。

※2021年12月撮影

駅前の県道には「高津川漁業協同組合 あゆ加工場」があります。高津川は、石見横田駅の西側を流れて日本海に流れ込んでいます。山口線と高津川は、日原駅の辺りから並走してきました。鮎が捕れる清流なんですね。

※2021年12月撮影

山口線の【木造駅舎カタログ】は石見横田駅でお仕舞い。次回からは筆者の住む関東圏、千葉県の木造駅舎を巡ります。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)