旧国名が上総ではなく安房に 安房勝山駅【木造駅舎カタログ】内房線08/283
※2022年1月撮影
トップ画像は、内房線安房勝山駅。屋根は瓦葺きではありません。スレート葺きでしょうか。5年ほど前の写真ではこれまでの木造駅舎の様に明るい水色に塗られた瓦屋根でした。
2019年(令和元年)10月に房総半島を襲った台風19号、千葉県は甚大な被害を受けました。
最大瞬間風速50mを越える強風が吹き荒れ、ゴルフ練習場のネットを支える鉄柱が近隣家屋に倒れている映像をテレビニュースで見て驚いた記憶があります。
安房勝山駅の駅舎屋根瓦が強風で剥がれてしまった写真も見ました。おそらく駅舎の復旧時に新しい屋根が葺かれたでしょう。
駅舎のデザイン自体は、大貫駅、浜金谷駅、保田駅とほぼ共通。
※2022年1月撮影
駅前広場の南側にタクシー会社があります。
※2022年1月撮影
駅舎北側のフェンス越しにホームと駅名標。右奥は津辺野山(259.2m)?
※2022年1月撮影
安房勝山駅は、1917年(大正6年)開業。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東日本の駅になりました。2014年(平成26年)島式ホームの駅舎側線路が撤去され単式ホーム1面1線になります。この駅から旧国名が上総ではなく安房になりました。南総里見八犬伝の舞台になった様です。
左の屋根は明るい水色のまま残っています。
※2022年1月撮影
南側から。鋸南町循環バスの停留所があります。
※2022年1月撮影
待合室側のホーム上屋も同じデザインです。
※2022年1月撮影
右手前に写っている新しいトイレ、これまでの駅とはデザインが異なっています。
※2022年1月撮影
駅舎本屋正面。古い写真では右側の緑色のボードの前に駅の売店がありました。
※2022年1月撮影
駅舎出入口。奥はSuicaの簡易改札機、ホームに上がる階段も見えます。無人駅です。
※2022年1月撮影
駅前広場の反対側に「安房勝山駅観光案内所」があります。
※2022年1月撮影
安房勝山駅から国道127号線に出る交差点。ここ、赤信号がビックリするくらい長くて「壊れているの?」と思ったくらい。
※2022年1月撮影
信号機の向こうに大黒山展望台が見えました。最初は、お城があるのか?と思ってしまいました。
※2022年1月撮影
大黒山展望台、東京湾の眺望が素晴らしいと聞きます。でも階段がスゴイとも・・・。
※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が気に入った駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。
(写真・文章/住田至朗)