※2022年1月撮影

トップ画像は、小湊鉄道養老渓谷駅。2022年(令和4年)1月5日16時撮影スタート。

駅前には、かつてロータリーがあったのですが、あえて「逆開発」をしています。アスファルト舗装を剥がし、木を植えて駅前を森に戻そうという「逆」方向の「開発」です。個人的にはとても好ましいと思います。

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南東側、多機能トイレの前から。訪れたのは1月でしたが、サンタさんが飾られています。いくら何でも気が早い?(笑)

※2022年1月撮影

筆者は養老渓谷を訪れたことはありませんが、マンガ家のつげ義春さんがエッセイで書いていたことを覚えています。実際の姿は分かりませんが「つげ義春好み」の鄙びた閑散としたイメージを勝手に抱いていました。しかし、駅の雰囲気から「ちょっと違うみたいだなぁ」と先入観を修正。どこかしら華やいだ空気が流れていたのです。夕方近かったので人の気配はありませんでしたが。

※2022年1月撮影

駅には「足湯」があります。入場券を買えば誰でも利用できます。

※2022年1月撮影

駅舎のアプローチ。暗くなればイルミネーションがキレイに輝くのでしょう。

※2022年1月撮影

出入口の右側は、何か軽食販売窓口の様にも見えます。実際は何も売られていない様でしたが。

※2022年1月撮影

出入口から待合室。木製の改札口、右には切符うりば、左には小湊鉄道グッヅが並べられています。時刻は16時。西日が差し込んでいます。入場券を購入してホームに出ました。

※2022年1月撮影

寒いので足湯は魅力的でしたが、ジーンズを脱いでヒートテックのズボン下と靴下を脱ぐのは面倒なので諦めました。

駅舎前には、「養老渓谷駅本屋」の登録有形文化財(建造物)の案内。

※2022年1月撮影

内容は、以下です。とても参考になります。

「昭和3年頃に建築され、設計・施工は鹿島組(現・鹿島建設株式会社)。木造平屋の切妻造、瓦葺き屋根、外観は洋風、下見板張り。前面に間口2間の切妻ポーチ、ポーチ上部は破風屋根。内部は小規模な改造が行われているがベンチや改札口は当初のもの。平成29年3月 市原市教育委員会」

県道側に、小湊鉄道の路線バスが来ました。

※2022年1月撮影

※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が気に入った駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)