※2022年3月撮影

トップ画像は、JR東海飯田線小和田(こわだ)駅駅舎。秘境駅のトップランク、人気のある駅舎なので皆さん熱心に写真を撮っています。雨脚が写る程激しくなってきました。

駅舎の撮影ラッシュが終わるまで駅舎下の製茶工場跡の方に降りてゆくことにします。

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※2022年3月撮影

1993年(平成5年)皇太子徳仁親王と小和田雅子さんが結婚して皇太子妃となったことにあやかって当時の水窪町(2005年浜松市に編入)が、1組のカップルを募集し小和田駅を使って結婚式を挙行したというニュースを当時見た記憶があります。30年近く前のコトです。現在の天皇の御息女愛子さんが既に20歳なのですから。

その時に設えられた「小和田発ラブストーリー」赤で丸く「愛」と描かれたベンチ。少し汚れているので誰も座っていませんでした。ありゃ、雨滴がレンズの中央に付いています。これに現場では気付きませんでした。

※2022年3月撮影

それで駅舎ホーム側出入口の上に掲示されていたヘッドマーク(と思います)の意味が分かりました。

※2022年3月撮影

小和田駅での結婚式に合わせて臨時列車が運行されたらしいのです。結婚式には約1000人が参列。「通常の200年分の駅収入になった」とどこかで読んだコトを思い出しました。

200年分! 笑い事じゃ無いです。

天竜川(佐久間ダム)の方に降りてゆきます。

※2022年3月撮影

製茶工場跡。JR東海の方が拡声器で「足下 滑ります 注意してください」と案内されています。

※2022年3月撮影

駅舎の方を見上げると、ミゼットの廃車が転がっています。左の車種は不明。

※2022年3月撮影

さらに製茶工場跡の下にも廃車が転がっていました。下は天竜川(佐久間ダム)。流石に荒涼とした気配です。

※2022年3月撮影

人が多いので傘をささずに出てきましたが、服が濡れ雑巾の様にビシャビシャになってきたので坂を登って駅舎に戻りました。流石に駅舎撮影ラッシュは終了した様です。しかし、レンズに付いた雨滴に気付かないままです。積年の夢だった小和田駅の駅舎を撮ったカットに雨滴とは・・・。トホホです。

※2022年3月撮影

駅舎の駅名はどうにか写っていました。

※2022年3月撮影

小和田駅訪問を終えた秘境駅号は、12:51発で次の中井侍駅に向かいます。

※木造駅舎などJR東海さんの許可をいただいて撮影しています。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)