JR東京駅に「dancyu食堂」、4/27オープン

JR東京駅に食の雑誌「dancyu」プロデュースの飲食店「dancyu食堂」が登場する。場所は改札外の新施設「グランスタ八重北」の1階……と言っても分かりづらいかもしれない。これまでは「キッチンストリート」と呼ばれていた場所だ。

地下1階「黒塀横丁」、1階「キッチンストリート」、2階「北町ダイニング」の3フロアにわたる飲食店街「グラングルメ」は、2022年4月27日に東京駅の新たな飲食店街「グランスタ八重北」として生まれ変わる(第1弾開業)。各フロアの名称も1階を「八重北食堂」、2階を「北町酒場」にそれぞれ変更する。「dancyu食堂」はリニューアルの目玉として、1階「八重北食堂」に店舗を構える。

新幹線の日本橋口や東京ギフトパレットのそばに進出(画像:JR東日本クロスステーション)
地下1階「黒塀横丁」所在地(画像:JRクロスステーション)

「dancyu食堂」のコンセプトは「毎日通いたくなる」。昼は定食、夜はお酒やおつまみを楽しめる食堂として、生姜焼きをはじめとした食堂の”普通に美味しい”定番メニューやdancyu農園の野菜を使用した小鉢などを提供する。営業時間は11時~22時、年中無休。

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料理には美味しさだけではなく「ストーリー」も込められている。たとえば味噌汁一つとっても、東日本大震災で石巻から流された味噌蔵が東松島市で再起した「東松島長寿味噌」をブレンドし、具材にも石巻産のものを使用する。「『知る』はおいしい。」をコンセプトとする雑誌「dancyu」がプロデュースする初めての店舗ということもあり、期待度は高い。

新施設「グランスタ八重北」はこうなる

開業17年を迎える「グラングルメ」は老朽化など様々な要因が重なり、今春新たに「グランスタ八重北(ヤエキタ)」として生まれ変わる。第1弾開業は4月27日。地下1階・1階あわせて13店舗がオープン。将来的には5月に1店舗、9月以降に22店舗が加わり、全45店舗からなる一大飲食店街となる予定だ。

地下1階「黒塀横丁」は名称をそのままに、気の利いたお店が揃う「落ち着きと大人の賑わいを併せ持つエリア」に。1階「八重北食堂」は木をベースにした温かい内装が特徴で、杉柱の鎮座する待ち合わせスポットも用意した。単調になりがちな共通通路には緑を加え、自然を意識しつつ季節感を出せるようにした。

地下1階「黒塀横丁」は日常の中で特別感を味わえるシックなデザイン
地下1階のストリート酒場「ヌードル ハウス ランドリー」も注目スポット。アジアンテイストを取り入れた料理と日替わりで約20種類の樽生クラフトビールなどを揃え、軽く一杯楽しめる。
1階「八重北食堂」には大型のデジタルサイネージも新設。様々なアルゴリズムで動き続ける時計の表示が1分ごとにゆっくりと切り替わる。賑わいの生まれる待ち合わせ場所として活用されそうだ

メインターゲットは「食への感度の高い30代の男女」――人気グルメ雑誌とコラボした「dancyu食堂」や、若者に人気の新感覚酒場などを取り入れ、日常利用や普段使いしやすい空間を目指す。「グランスタ八重北」のホームページにも「使いやすいさを拡大中」「新しい行きつけの場所」といった文言が躍る。

たとえば新幹線で出張先に向かう前、お出かけで東京駅へ寄ったときに軽く食べて・飲んでいきたい……高級店・有名店ひしめく駅周辺エリアを避けて、でもちょっと洒落た美味しいものをいただきたい……そんなニーズに応える場所になりそうだ。

なお、27日・28日には「dancyu食堂」向かいで各日個数限定の「八重北グルメくじ」を実施する。交通系ICカードを利用した「外れのないくじ」で、グランスタ八重北の飲食店で使える利用券が当たるというもの。1,000円のくじは5,000円(A賞)/2,000円(B賞)/1,500円(C賞)、3,000円のくじは10,000円(A賞)/5,000円(B賞)/4,000円(C賞)いずれかが当たる。