北越急行と佐川急便は、4月18日から貨客混載列車の運行を共同で開始。両社は2016年6月に貨客混載事業に取り組むことに合意し、本格稼動を目指して実証実験を重ね、この日から定期列車を使用して平日に毎日実施します。

人と荷物をいっしょに運ぶ貨客混載列車を担うのは、北越急行の854M列車(六日町駅20:13発→うらがわら駅20:50着)と、857M列車(うらがわら駅21:09発→六日町駅21:48着)の2本。車両は同社所属のHK100形2両編成(新潟鐵工所、現 新潟トランシス製)。貨物輸送は平日のみ。

荷物は、佐川急便上越営業所とうらがわら駅、同六日町営業所と六日町駅の間はトラックで運び、六日町駅とうらがわら駅の間を電車で運ぶというイメージ。

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両社は「旅客列車を利用し、新たな貨物輸送サービスを提供するとともに、輸送の効率化、環境負荷低減等を図る本貨客混載事業は、改正物流総合効率化法にもとづく、総合効率化計画として認定されました」と伝えています。

「北越急行では、地域の公共交通として、上越新幹線、北陸新幹線をはじめ他の鉄道との接続改善を図り、鉄道ネットワークの強化に貢献するとともに、地域に密着した輸送体系を構築し利便性の向上と利用者の確保に向け、沿線自治体等と緊密に連携を図りながら取り組んでいます」

「佐川急便では、輸送ネットワークの効率化による配送品質の向上に取り組んでいます。定時運行と安定輸送を実現できる鉄道を、幹線輸送に活用することで、渋滞などによる到着遅延を防止できることから、安定的な幹線輸送を実現することが可能となります。またモーダルシフトの実施により環境負荷低減にも寄与できると考えています」

両社は今後、「駅利用者の利便性向上を目的とした宅配カウンターの設置」や「不在再配達の荷物引き取り用宅配ボックスを駅構内に設置」なども検討していきます。