【私鉄に乗ろう 69】広島電鉄 本線 その5

福島町から0.7kmで広電西広島駅。広島駅から33分(5.4km)。時間的にはちょうど半分。この先、広電西広島から広電宮島口までは34分かかる予定です。ただし距離は3倍の16.1kmあります。
広電本線はここまで。宮島線はここから始まります。かつては本線の終点は己斐電停、宮島線とは別の駅でしたが、1962年(昭和37年)から直通運転が開始され、1991年(平成3年)からは、ほとんどの電車が広島駅〜広電宮島口の直通運転になっています。2001年(平成13年)から宮島線の広電西広島と本線の己斐の統合工事が実施されて現在の形になっています。

ここからは宮島線。専用軌道を走ります。筆者の好きなシザーズ・クロッシングがあります。(萌)

1.0kmと路面電車の駅間ではなく、電車の駅間で東高須駅。手前に上り線のホームがあります。

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下りホーム。ほとんどの駅で駅名標が後部に付いているので撮影できませんでした。復路は爆睡しちゃったし。1922年(大正11年)の宮島線(己斐〜草津町)開業時ではなく、1964年(昭和39年)に開業しています。ここから広電宮島口まで、基本的には住宅街を走ってゆきます。

0.4kmと短い駅間で高須駅。1922年(大正11年)の宮島線開業時に作られました。ここも上り線ホームが手前の千鳥式配置。昔のタブレット交換の名残でしょうか。

駅名標。駅所在地は広島市西区庚午(こうご)北。庚午は「かのえうま」で干支(えと)のひとつ。十干と十二支(生まれ年の干支でお馴染み)の組み合わせで60を周期とします。でも駅名は高須です。

0.7kmで古江駅。ここもホームは、千鳥式配置。すれ違うのは、3900形ですがグリーンのモノカラー。宮島線開業の1922年(大正11年)と同時に開業。駅の周囲には中層マンションが多く見られました。

千鳥式配置の古江駅下りホーム。

0.8kmで草津駅。草津は、古くから軍港であり、海産物の集積地で輸送需要もありました。宮島線は、1922年(大正11年)に己斐〜草津町(開業時の駅名)間に敷設されたのでした。その後1924年には、廿日町まで延伸しました。草津町が草津に改称されたのは、昭和27年頃。

下りホームの先に、かつて海産物を輸送していた頃に設けられたホームがありました。運転士さんに訊いたら、当時は市内電車の折返し運転用の降車ホームとして使われてもいたとのことでした。

【私鉄に乗ろう 69】広島電鉄 広島電鉄 宮島線 その1(6) に続きます。

(写真・記事/住田至朗)